東京都庭園美術館で開催中の・・・
“オットー・クンツリ展” に行ってきました。
こちらは、コンテンポラリー・ジュエリー界の巨匠オットー・クンツリ (1948~) の大回顧展です。
コンテンポラリー・ジュエリーと聞いても、イマイチどのようなものを指すのかピンと来なかったのですが。
今回出展された150点以上の作品を実際に目にして、
コンテンポラリー・ジュエリーがどのようなものを指すのか、さらに謎が深った気がします (笑)
ブル○リとか、カル○ィエのようなジュエリー展とは大きく違いました。
ジュエリーの美しさを前面に押し出した展覧会ではなく、
「ジュエリーって何だろう?」 という命題を突き付けるような展覧会。
完全に現代アート寄りの展覧会でした。
例えば、こちらの 《ビッグ・ファミリー》 は、インスタレーション作品であり、ジュエリー作品。
来場者1人1人が持ち寄ったパール (食べ物や生き物以外はOK) を、
白い台上の343個の穴の上に置くことで、世界に一つだけのパールネックレスが完成するのだとか。
「・・・って、どう身につけるの??」 と質問するのは、野暮なのでしょうね。
とりあえず、誰ですか?ドラゴンボールを持ってきたのは??
また、こちらの床に散らばっているのは、《チェンジ》 というシリーズ作品です。
クンツリがこれまでに訪れた国々から持ち帰った金貨や銀貨の表面が削り取られています。
国家の資本や権力、アイデンティティーを象徴する貨幣。
その表面が削り取られたことで、何か大事なものが喪失してしまったような不安感を覚えました。
他にも、こんな作品や、
こんな作品、
こんな作品があります。
コンセプチュアルな作品ばかりなので、かなり歯ごたえがあります。
入り口でもらうパンフレットと、格闘しながら観賞することになるでしょう。
・・・・・って、ジュエリーを眺めるのって、こんなに頭を使いましたっけ??
もちろん頭を使わなくても、純粋にオモシロさを感じられる作品も多々あります。
(身につけたいかどうかはさておいて)
個人的に一番印象に残ったのは、こちらの作品。
タイトルは、ズバリ 《ミッキーマウスの断片》 です。
確かに、ミッキーマウスの断片以外の何物でもありません (笑)
さて、実は、オットー・クンツリの作品は、
美術館の外観にもあったのですが、皆様、お気づきになられましたでしょうか?
正解は、こちら↓
ギャラリーでお馴染みの売約済みの赤い丸が!
つまり、東京都庭園美術館は、売約済みということ。
えらいこっちゃ。
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オットー・クンツリ展
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