先週は、SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ 映像ミュージアムへ行ってきました。
JR川口駅やJR西川口駅、もしくは、埼玉高速鉄道鳩ヶ谷駅から、
さらにバスに乗り換えないと辿り着けないという、ややアクセスに難のあるミュージアムです。
(“SKIP” 気分では、とてもじゃないけど行けません。。。)
こちらは、NHK川口ラジオ放送所の跡地に作られた、
映像の歴史、原理、そして、映像制作のプロセスを体験しながら楽しく学ぶことができるミュージアム。
本物の映画撮影用カメラでカメラマン気分を味わえたり、
合成セットで気象予報士体験が出来たり、
ややアクセスに難はありましたが、
それを補って余りあるほど、常設スペースが充実していました。
正直なところ、予想していた10倍は楽しかったです。
これまでに一度も訪れたことがなかったのが悔やまれます。
さて、そんな楽しい常設スペースの、さらに数倍楽しかったのが、
来年2月28日まで開催中の企画展 “あそぶ!ゲーム展 ステージ1:デジタルゲームの夜明け” です。
こちらは、デジタルゲームをテーマにした展覧会で、
その誕生から多様化を迎える1982年までのデジタルゲームが多角的に紹介されています。
キャプションの文字には、懐かしのデジタルゲームを彷彿とさせるフォントが使われていました。
芸の細かさが光っていますよね。
展示されているゲーム機は、なんと20以上!
《スピードレースデラックス》 (1975年/タイトー) や、
《ドンキーコング》 (1981年/任天堂) 、
《平安京エイリアン》 (1979年/電気音響) など、
一定の年齢以上の方にとっては、懐かしすぎるであろうゲーム機が勢ぞろいしています。
そして、なんとなんと、これらのゲーム機は、実際にプレイすることが可能なのです!
それも無料で!! (必要なのは入館料の520円だけです)
なんと夢のような展覧会なのでしょう。
もちろん。
あの社会現象を起こしたゲーム機も紹介されていました。
そう、《スペースインベーダー》 (1978年/タイトー) です。
どれくらいの社会現象だったのか。
そのエピソードも紹介されていました。
熱中するプレイヤーは、100円玉を積み重ねては、何時間もプレイしていたとのこと。
そのため、ピーク時には、ゲームセンターから回収する100円玉が重すぎるあまり、
通常のライトバンではなく、4tトラックを使って回収していたのだとか。
しかも、その4tトラックですら重みに耐えかね、
板バネサスペンションが曲がってしまう事故が多発していたのだそうです。
そんなに面白いものなのかと、実際にプレイしてみましたが・・・確かに、ハマってしまいますね (笑)
ただ、僕は絶望的にゲームの才能は無いので、
あっという間に100円5枚分くらい (=入館料分) 使ってしまいました。
他にも、「もっとも成功した業務用ゲーム機」 として、
ギネスに認定された 《パックマン》 (1980年/ナムコ) も紹介されています。
《パックマン》 は、女性も楽しめるようにと開発されたデジタルゲームだったとのこと。
女性は 「食べることが好き」 という謎の着想から、
ピザを1切れ食べた際の残りの形をイメージし、あのパックマンの姿が生まれたのだそうです。
また、知る人ぞ知るカルトなゲーム機も、たくさんありました。
例えば、アメリカで作られた 《マンイーター》 (1975年/PSE) 。
筐体がサメという斬新すぎるゲーム機です。
さらに、プレイヤーが死神となって、車を操作し、
画面内を徘徊している人 (グレムリン) に車をぶつけた回数を競うという、
残酷な描写がアメリカの社会問題となったという 《デスシティ》 (1976年/エキシディ) も衝撃的でした。
でも、やっぱり一番衝撃だったのは、
世界初のゲーム機 《テニス・フォー・ツー》 (1958年/ブルックヘブン国立研究所) に関してのエピソードです。
開発したのは、アメリカの物理学者ウィリアム・ヒギンボーサム。
彼は、日本に原爆を投下した 「マンハッタン計画」 に関わっていたのだそうです。
そして、このゲーム自体も、ブルックヘブン国立研究所が一般公開する際に、
原子力研究に対する不安を解消させる目的で、見学者に喜んでもらえる展示品として開発されたのだとか。
僕らが楽しんできたゲーム機の誕生に、原子力が大きく関わっていたのですね。
ただ、楽しいだけでなく、考えさせられる要素もいろいろあった展覧会でした。
ちなみに、展覧会の出口には、こんなキャプションが↓
続くということは、次回は1983年以降のデジタルゲームを紹介するということですね。
つまりは、あの家庭用ゲーム機が誕生するということですね。
来年も楽しみです。
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あそぶ!ゲーム展 ステージ1:デジタルゲームの夜明け
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