先月まで、東京国立博物館で “クレオパトラとエジプトの王妃展” が開催されていましたし、
今月16日からは森アーツセンターギャラリーで “黄金のファラオと大ピラミッド展” が始まりますし。
今年の秋は、エジプト美術の秋と言っても過言ではありません!
そんなエジプト美術の秋のダークホースとも言うべき展覧会が、
渋谷区立松濤美術館で開催中の “古代エジプト美術の世界展 魔術と神秘” です。
世界屈指の古代エジプト美術コレクションで知られるガンドゥール美術財団。
その選りすぐりの所蔵品を紹介した展覧会です。
今回出展されている約150点は、すべて日本初公開!
つまりは、こちらも・・・
《前後を見分ける聖なる目のアミュレット》 エジプト末期王朝(664-332 BC)
ガンドゥール美術財団所蔵 ©Fondation Gandur pour l'Art, Geneva, Switzerland. Photographer: André Longchamp
こちらも・・・
《授乳する女王あるいは女神の彫像》
エジプト第3中間期、第25王朝(775-664 BC)~エジプト末期王朝、第26王朝(664-525 BC)
ガンドゥール美術財団所蔵 ©Fondation Gandur pour l'Art, Geneva, Switzerland. Photographer: Sandra Pointet
こちらも・・・
《マミーボード(ミイラに被せられた木製の蓋)》
エジプト第3中間期(1080-664 BC)
ガンドゥール美術財団所蔵©Fondation Gandur pour l'Art, Geneva, Switzerland. Photographer: Sandra Pointet
もちろん日本初公開ということ。
実は、とっても貴重な展覧会なのです。
「ヒエログリフの魔術」 「素材の魔術」 「色の魔術」 と、
3つの 「魔術」 をキーワードに、エジプト美術を紹介していたのが印象的ではありましたが。
エジプト美術の展覧会としては、良くも悪くも、オーソドックスな内容であった気がします。
ただ、想定していた以上に、渋谷区立松濤美術館の建物とエジプト美術の相性は抜群でした。
普段は、やや閉鎖的な雰囲気のある渋谷区立松濤美術館の展示室ですが。
今回は、それがかえってプラスに作用し、
まるでエジプトの遺跡の中にいるかのような感覚で、エジプト美術の鑑賞が楽しめました。
入館料が500円とワンコインなのも嬉しいところです。
ちなみに、個人的にオススメの作品としては、
水晶製の 《ネコのアミュレット》 (お守り) や 《人間の頭部をもつサソリのアミュレット》 などがありますが。
やはりインパクトが大きかったという意味では、《呪いの人形》 でしょう。
さぞかし怖いビジュアルなのだろうと、覚悟していたのですが・・・
《呪いの人形》 エジプト中王国(2134-1785 BC)
ガンドゥール美術財団所蔵 ©Fondation Gandur pour l'Art, Geneva, Switzerland. Photographer: André Longchamp
怖いどころか、むしろ愛らしさすら感じたほどです (笑)
しかし、おそらく、実際に効力はあるのでしょう。
人形は見かけによらぬもの。
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古代エジプト美術の世界展 魔術と神秘
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