21_21 DESIGN SIGHTで開催中の “建築家 フランク・ゲーリー展 “I Have an Idea”” に行ってきました。
こちらは、世界的に活躍する建築家フランク・ゲーリーを紹介する展覧会です。
フランク・ゲーリーの代表作と言えば、世の中に衝撃を与えたビルバオ・グッゲンハイム美術館。
他にも、ウォルト・ディズニー・コンサートホールや、
ルイ・ヴィトン財団美術館、フェイスブックの新社屋など、数多くの建築を手掛けています。
彼の建築は、とにもかくにも、ぶっ飛んでいます。
「なんで、こうなったし?!」 と思わず口走ってしまう外観をしているのです。
今回の展覧会は、そんなフランク・ゲーリーの建築の魅力に迫る・・・というよりも。
フランク・ゲーリーが、どのようにアイディアを生み出しているのか、
そして、そのアイディアをどのように実現させているのか、に、より焦点が当てられています。
建築展というよりも、デザイン展という感じでした。
まぁ、21_21 DESIGN SIGHTの展覧会なので、当然と言えば当然ですが。
展覧会は、フランク・ゲーリーの代表作を紹介する映像作品から始まります。
普通にスクリーンやモニターで見せるのではなく、壁面を利用してのプロジェクション。
ゲーリーの建物の中に入っているかのような錯覚を覚えました。
続いては、ゲーリー・ルーム。
ゲーリーオフィスの部分再現やゲーリー建築のアイディアの原石となる模型、
さらには、ゲーリー建築のアイディアのもとになっているかもしれない彼の私物などが展示されています。
そして、メインの展示室には、ゲーリー建築の模型がズラリ。
「なんで、こうなったし?!」 と思わず口走ってしまう建物の数々と出合えます。
造形として、かなりユニークでインパクトがあるので、
建築に興味が無い方でも、きっとゲーリー建築には惹きこまれてしまうはずです。
しかし、今回の展覧会の最大のポイントは、完成形 (=実際に建っている) の模型だけでなく。
そこに至るまで、途中段階のアイディアの模型も展示されていることです。
ただ、それによって、ゲーリー建築の造形の謎が解明されるということは一切なく、
逆に、「なんで、こうなったし?!」 という謎が、より深まってしまったた気はしますが (笑)
超難易度の高い 「何を作っているのでしょうか?」(出典:クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!) といった感じでした。
せっかくなので (←?) 、どのようなゲーリー建築が完成するのか。
皆様もお考えください。
(フランク・ゲーリーは) 何を作っているのでしょうか?
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正解は、研究所施設 (ル・ルボ脳研究所) でした。
フランク・ゲーリーのアイディアは斜め上、
それも3次元方向に斜め上をいっているので、凡人には理解に苦しむところがありましたが。
彼のアイディアに触れたことで、いい意味で頭の中をグチャグチャに掻き回された気がしました。
ちなみに、展覧会で紹介されていたフランク・ゲーリーのさまざまなエピソードの中で、
一番衝撃を受けたのは、あの 『ザ・シンプソンズ』 に本人キャラとして登場したことがあるというもの。
しかも、声優まで務めたのだとか。
ぶっとんだ建築を作っている方なので、ヘンテコな人なのかと思いきや、意外とお茶目な人物でした。
展覧会としては、とても満足なのですが。
一つだけ納得いかないのは、
当初使われていた佐野研二郎さんデザインのポスターが・・・
しれっと、別の方がデザインしたポスターに変更されていたこと。
あの騒動があってから、佐野研二郎さんがデザインしたものは、エンブレムに限らず撤去されています。
世間がそういう行動を起こす気持ちは分からなくもありません。
ただ、デザインを専門とするミュージアムだからこそ、デザインを守るべきだったでしょうし、
もし変更するのであれば、何かしらの見解を発表するべきだったのではないかと思うわけです。
何か残念でした。
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建築家 フランク・ゲーリー展 “I Have an Idea”
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