昨年、山種美術館が所蔵する村上華岳の 《裸婦図》 が、
彼の作品としては2件目となる重要文化財に指定されました。
それを記念した特別展 “村上華岳 ―京都画壇の画家たち” が山種美術館で開催されています。
村上華岳の 《裸婦図》 が、重要文化財指定後、初公開されているのはもちろんのこと。
村上華岳 《裸婦図》 【重要文化財】 大正9年 絹本・彩色 山種美術館
京都市立芸術大学芸術資料館が所蔵する 《裸婦図》 の下図も出展されていました。
《裸婦図》 を初めて目にした時、どこかレオナルド・ダ・ヴィンチっぽいなぁと感じたものですが。
《裸婦図》 の下図は、よりレオナルド・ダ・ヴィンチっぽかったです。
さらに、初期の作品から、
村上華岳 《驢馬に夏草》 明治41年 絹本・彩色 さいたま市立漫画会館
晩年近くの作品まで、
村上華岳 《墨牡丹之図》 昭和5年 絹本・墨画淡彩 京都国立近代美術館
(注:展示は10/31から11/23まで)
前後期合わせて19点もの村上華岳作品が紹介されています。
良くも悪くも、スタイルが多彩。
なんともバラエティ豊かな作風の日本画家でした。
ちなみに、出展されていた村上華岳の全作品のなかで、
個人的にナンバーワンだったのは、やはり頭一つ抜けて、《裸婦図》 。
重要文化財に指定されるだけはあります。
また、今回の特別展では、村上華岳の作品だけではなく、
京都市立絵画専門学校の同窓で、ともに国画創作協会を設立したメンバーや、
後輩らによる美人画も併せて紹介されていました。
オススメは、国画創作協会仲間の土田麦僊の 《髪》。
土田麦僊 《髪》 明治44年 絹本・彩色 京都市立芸術大学芸術資料館
(注:展示は10/31から11/23まで)
髪を結い上げる女性の指の繊細な表現に、思わず見惚れてしまいました。
実に色っぽかったです。
一体、どんな顔をしているのかと、とても気になるところですが。
残念ながら腕に隠れて見えず。。。
鏡にも上手い具合に映っておらず。。。
やきもきした気持ちになりました。
きっと木村多江みたいな顔をしていることでしょう (←?) 。
ちなみに、村上華岳の師にあたる竹内栖鳳の 《斑猫》 も、今回特別に出展されていました。
(こちらも、重要文化財!)
見どころがてんこ盛りの展覧会です。
竹内栖鳳 《班猫》 【重要文化財】 大正13年 絹本・彩色 山種美術館
昔から、この絵は好きだったのですが。
最近、我が家に近所の野良猫が毎日のように通ってくるようになり、
猫の魅力に目覚めただけに、村上華岳や土田麦僊の美人画以上に見惚れてしまいました。
「そうそう、こういう仕草するよね!」
と、猫好きあるあるのようなものを感じました。
確かに、我が家に来る猫も、よく毛並みを整えています。
悔しいけど、《斑猫》 の勝ち。
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村上華岳 ―京都画壇の画家たち
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