~前回までのあらすじ~
青い鳥を探すチルチルとミチルのように、
“国宝” という青い鳥 (←上手くもなんともない!) を探し求める国宝ハンター。
青い鳥は、いろいろ探した末に、身近なところで見つかりましたが、
“国宝” という青い鳥は、そういうわけには行きません。
北は北海道から、南は沖縄まで。
日本全国津々浦々に存在しているのです。
はぁ~、探しに行きますか。
“藤巻義夫展” を観に行ったついでに、
鎌倉にて、国宝ハンティングをすることに。
鎌倉の国宝と言えば・・・まずは、あれしかないでしょう
というわけで、やってきました。
高徳院。
境内に入場する前から、すでに国宝が見切れています (笑)
入場料の200円を払って、境内に入ると・・・
そこには、人・人・人。
国宝ハンターになって久しいですが、
こんなにも、観光客で賑わっている国宝に出会ったのは、初めてかもしれません!
国宝ハンターなので、こちらの “国宝” の文字とも記念写真 (笑)
通称、鎌倉の大仏。
国宝としては、 《銅造阿弥陀如来坐像》 (ジャンル:彫刻) という名で登録されています。
ずーっと昔に、観光地のアイコンとして目にしたことはありますが。
改めて、国宝を観賞するという目で、
よーく見てみると、ちょっと気になることが。
顔にラインが入っていたのですね。
(たぶん、鋳造のため)
そのラインのせいで、
ちょうどモンタージュ写真のように見えて仕方がありません。
後ろに回ってみます。
そこには、大仏ウイング (?!)
「なぜ、パカッと開いているの?」
と思ったら、大仏様の胎内に入ることが可能とのこと。
なるほど、空気を循環させていたのですね。
せっかくなので、胎内に入ってみることにしました。
胎内拝観料は、たったの20円!安い!!
大仏様の御心の如く、良心的な値段ではないですか!
(・・・いや、良心的なら、値段を取らないのではないか?)
国宝の胎内に入るという超貴重な機会。
その中には、一体、どんな光景が?
ワクワクドキドキ・・・
何にも、ナッシング (笑) !!
胎内拝観料が、20円だったのも、納得です。
さてさて、余談ではありますが。
この鎌倉の大仏。
昔は、大仏殿が、ちゃんとあったのだとか。
ただ、強風により何度も大仏殿が倒壊。
その都度、大仏殿が再建されていたのだそうです。
しかし、明応7年 (1498) に、この地帯を大地震が襲います。
そして、その大地震の影響で発生した津波により、大仏殿は流されてしまったとのこと。
以来、鎌倉の大仏は、ホームレスの状態が続いているのです。
なんと、可哀想な。。。
その後ろ姿は、何だか寂しい。
今現在の国宝ハンティング数 148/1082
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第ニ十話 国宝ハンター、同情する!
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