街はすっかりクリスマス気分。
銀座メゾンエルメスもクリスマス気分です。
そんな銀座メゾンエルメスの8階にある銀座メゾンエルメス フォーラムでは、
“「Soleil Noir」 ローラン・グラッソ展” という展覧会が開催されています。
こちらは、2008年にマルセル・デュシャン賞 (※) を受賞し、
近年大きな注目を集めているフランス人アーティスト、ローラン・グラッソの日本初の展覧会です。
(※フランスに在住する最も革新的なアーティストに与えられる賞)
歴史的資料や科学文献のリサーチから制作を始めるというローラン・グラッソ。
その作品の多くは、神秘的な出来事や伝説、超常現象がモチーフとなっています。
もちろん、今回の展覧会でも、その制作スタイルは健在。
日本でリサーチを重ね、制作された数々の新作が展覧会で発表されています。
「You (=ローラン・グラッソ) は何しに日本へ?」
その答えが、会場にはありました。
例えば、こちらの 《1803、虚船、日立地方で見つけられた未確認飛行物体》 という作品。
モチーフとなっているのは、江戸時代のUFO伝説として一部の方には有名な虚船伝説です。
中世絵画の様式と技法で描くのが、ローラン・グラッソお得意のスタイル。
日本的でもあり、西洋的でもあり、どことなくエキゾチックで、年代も国もボーダーレスな印象を受けました。
また、同様のスタイルで描かれた 《過去についてのスタディ》 という作品も。
かれこれ長いこと、日本に住んでいますが。
主題として描かれているものが何なのか、ピンとも来ませんでした。
中央に大きく描かれているのは、兵庫県高砂市にある謎めいた巨石なのだとか。
こんな不思議な石が日本にあったのですね!
さらに、日本の金屏風に影響を受けたという新作も。
展覧会のタイトルになっている黒い太陽が中心に描かれています。
絵画作品以外では、縄文時代の木の仮面をモチーフにした作品 《まなざしのうしろ》 が印象的でした。
この裏面には、「いにしへのことほしひと」 という文字が刻みこまれているのだとか。
キリスト教徒の弾圧を暗示している作品なのだそうです。
縄文時代と隠れキリシタンをミックスするという発想は、日本人には無いので新鮮でした。
新鮮と言えば、土偶とヨーロッパの修道僧をミックスした作品も。
ありえない組み合わせなのに、昔からあったかのような妙な存在感がありました。
時空や文明を超えたコラボレーションです。
ちなみに、記事の最初から、ずっと写っている不思議な展示パネルも、実はローラン・グラッソ作品。
彼のこだわりが詰まった展覧会でした。
無料とは思えない充実ぶり。
銀座メゾンエルメスからのクリスマスプレゼントです。
1位を目指して、ランキングに挑戦中!(現在7位です)
下のボタンをポチッと押して頂けると嬉しいです!
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“「Soleil Noir」 ローラン・グラッソ展” という展覧会が開催されています。
こちらは、2008年にマルセル・デュシャン賞 (※) を受賞し、
近年大きな注目を集めているフランス人アーティスト、ローラン・グラッソの日本初の展覧会です。
(※フランスに在住する最も革新的なアーティストに与えられる賞)
歴史的資料や科学文献のリサーチから制作を始めるというローラン・グラッソ。
その作品の多くは、神秘的な出来事や伝説、超常現象がモチーフとなっています。
もちろん、今回の展覧会でも、その制作スタイルは健在。
日本でリサーチを重ね、制作された数々の新作が展覧会で発表されています。
「You (=ローラン・グラッソ) は何しに日本へ?」
その答えが、会場にはありました。
例えば、こちらの 《1803、虚船、日立地方で見つけられた未確認飛行物体》 という作品。
モチーフとなっているのは、江戸時代のUFO伝説として一部の方には有名な虚船伝説です。
中世絵画の様式と技法で描くのが、ローラン・グラッソお得意のスタイル。
日本的でもあり、西洋的でもあり、どことなくエキゾチックで、年代も国もボーダーレスな印象を受けました。
また、同様のスタイルで描かれた 《過去についてのスタディ》 という作品も。
かれこれ長いこと、日本に住んでいますが。
主題として描かれているものが何なのか、ピンとも来ませんでした。
中央に大きく描かれているのは、兵庫県高砂市にある謎めいた巨石なのだとか。
こんな不思議な石が日本にあったのですね!
さらに、日本の金屏風に影響を受けたという新作も。
展覧会のタイトルになっている黒い太陽が中心に描かれています。
絵画作品以外では、縄文時代の木の仮面をモチーフにした作品 《まなざしのうしろ》 が印象的でした。
この裏面には、「いにしへのことほしひと」 という文字が刻みこまれているのだとか。
キリスト教徒の弾圧を暗示している作品なのだそうです。
縄文時代と隠れキリシタンをミックスするという発想は、日本人には無いので新鮮でした。
新鮮と言えば、土偶とヨーロッパの修道僧をミックスした作品も。
ありえない組み合わせなのに、昔からあったかのような妙な存在感がありました。
時空や文明を超えたコラボレーションです。
ちなみに、記事の最初から、ずっと写っている不思議な展示パネルも、実はローラン・グラッソ作品。
彼のこだわりが詰まった展覧会でした。
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