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Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
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第百十話 国宝ハンター、成長する!

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前回までのあらすじ~
 あるときはアートテラー。
 またあるときはちくちく美術部部長。(『芸術新潮』 にて好評連載中)
 しかしてその実体は国宝ハンター・とに~!
 1096件の国宝全てを目にするため、日本全国を駆け巡る。
 目標達成まで、あと314件!



早いもので、12月。
今年は、例年以上に、国宝ハンターの旅に出た気がしています。
にもかかわらず、ゴールまで314件。
まだまだ終わる気がしません。
せめて、年内に残り300件にはしておきたいところ。
ラストスパートをかけましょう!

まずは、三井記念美術館で開催中の “三井家伝世の至宝” へ。

ポスター


こちらは、三井記念美術館が所蔵する国宝6件、
かつて三井家が所蔵していた国宝2件、あわせて8件が公開中の国宝大盤振る舞いな展覧会です。


・・・・・が、しかし。
そのうち7件は、ハンティング済でした。

ハンティング数が500件を超えると、ハンティング済のものと出合う確率が増える。

国宝ハンターあるあるです。

展示


というわけで、ゲットできたのは、《熊野御幸記〈藤原定家筆/建仁元年十月〉》(ジャンル:古文書) のみ。


気を取り直して、静岡県にある佐野美術館で開催中の “備前刀剣王国” に足を運びました。

佐野


国宝の刀剣が6件も公開中。
こちらも国宝大盤振る舞いな展覧会です。

ただ、そのうちの 《薙刀〈銘備前国長船住人長光造/〉》 は、第六十一話で、
《太刀〈銘一/〉》第九十二話でハンティングしています。しかも、佐野美術館で!
まとめて出展されると知っていたら、今回1回訪れるだけで済んだのに。。。
ただ、そんな三顧の礼が実ったのでしょう!
幸運にも佐野美術館の館長で刀剣研究者の渡邉妙子さんに、
マンツーマンで名刀の見どころを教えて頂けることになったのです。
渡邉館長のレクチャーのおかげで、刀の鑑賞レベルが飛躍的にアップ!
国宝ハンターとして、確実に一皮むけました。

ちなみに、レクチャーがヒートアップしすぎて、
気づけば閉館時間を40分もオーバーしていました (汗)

14時半には到着していたはずなのに、美術館を出たら、すっかり夜。
館長、スタッフさん、大変失礼いたしました。

夜


ともあれ、佐野美術館では、未見だった 《太刀〈銘正恒/〉》(ジャンル:工芸品) と、
《太刀〈銘熊野三所権現長光/〉》(ジャンル:工芸品) の2件をハンティングしました。


そして、12月15日は、サントリー美術館で開催中の “水に願う 神秘のかたち” の内覧会へ。

水


こちらは、「日本人の水に対する信仰」 をテーマにした展覧会です。

雨乞いの儀式と深く関わる龍神。
その姿を描いた絵画の中で最高峰とされるのが、
国宝の 《絹本著色善女竜王像〈定智筆/〉》(ジャンル:絵画) なのだとか。

水


・・・・・う、うっすらしかわからない。

心の清い人なら、何が描かれているのか、わかるのかもしれませんが。
心も目も曇っている僕には、ぼやけた姿にしか映りませんでした。
とりあえず、「善女」 という名前から、美しい女性を想像していましたが。
女性ではなく、オッサンの姿で描かれていることは、ぼんやりながらわかりました。
また、ぼんやりながら、服の裾部分から、竜の尻尾がのぞいているのが見えました。
このオッサンの (←失礼!) 竜王らしさと言えば、それくらいなものです。



さてさて、サントリー美術館より帰宅後、大急ぎで引っ越しの準備を!
実は、引っ越しを2日後12月17日に控えているのです。

・・・・・・・が、しかし!

1年に1度、12月16日にしか公開されない国宝が奈良県にあるのです。
これを逃せば、また来年までゲットできません。
というわけで、引っ越しの前日ですが、高速バスに乗って行ってきます。

生活よりも国宝を優先する。
それが、国宝ハンター。


今現在の国宝ハンティング数 786/1096




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