世田谷文学館で開催中の “浦沢直樹展 描いて描いて描きまくる” に行ってきました。
入り口の扉にプリントされれいたのは、『20世紀少年』 の16巻の表紙!
20世紀少年―本格科学冒険漫画 (16) (ビッグコミックス)/浦沢 直樹
大ファンとしては、これだけでテンションが上がります。
そう。実は、何を隠そう (←?)、僕は浦沢直樹さんの大ファン。
漫画はあまり読まないのですが、浦沢直樹漫画は全巻揃えているくらいの大ファンです。
ちなみに、自分は大学は法学部を専攻したのですが、
その理由は、『Monster』 の主要キャラクターであるヨハン・リーベルトが法学部出身だったから。
Monster (6) (ビッグコミックス)/小学館
浦沢直樹さんは、それくらい僕の人生に影響を与えている漫画家です。
今回の初個展には、そんな浦沢さんの初期作 『パイナップルARMY』 から、
代表作 『YAWARA!』 『MASTERキートン』 『Happy!』 『20世紀少年』 、そして 『BILLY BAT』 まで。
浦沢直樹さんが、描いて描いて描きまくった原画の数々が展示さています。
『Monster』 に関しては、最終巻である・・・
Monster (18) (ビッグコミックス)/小学館
18巻の原画がまるまる全て展示されていました。
これまでに幾度となく漫画本で読んでいるにも関わらず、
なんだかんだで、最初から最後まで一冊分まるまる読んでしまいました。
一度読み始めてしまったら止まらない。
浦沢直樹マジックです。
と、そんな浦沢直樹大ファンの自分としては、今回の展覧会は文句なしに3ツ星。
しかし、冷静になって、アートテラーの自分として見れば、今回の展覧会は1ツ星でした。
確かに、浦沢直樹さんは、スゴいです。
絵の実力も、相当なレベルです。
なので、原画を観るだけで、相当に楽しかったです。
・・・・・が!
展覧会としては、浦沢直樹さんを今紹介する意義みたいなものが、全く伝わってきませんでした。
縦軸 (漫画史における浦沢直樹さんの立ち位置) も、
横軸 (時代背景と浦沢直樹さんの関係) も、特に言及することなく。
ただただ、浦沢直樹さんの原画を並べているのみ。
浦沢直樹さんの少年時代の漫画ノートなども展示されていましたが、
それは、浦沢直樹さんが物持ちの良い人間だったというラッキーに恵まれたに過ぎません。
結局のところ、この展覧会を通じて、一体何を一番伝えたかったのかが、わからずじまいでした。
浦沢直樹ファンの人気を当て込んだだけの展覧会だったような気がします。
文学館での展覧会というよりも、百貨店の催事という印象でした。
ちなみに、写真撮影可能なコーナーは2か所。
1つは、“ともだち” と。
そして、もう1つは、『Monster』 の1シーン。
数ある場面から、あえてこのシーンをチョイスするなんて。
ファンとしては嬉しい限り。
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浦沢直樹展 描いて描いて描きまくる
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