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Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
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第百十四話 国宝ハンター、5年目に突入する!

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前回までのあらすじ~
 日本全国にちらばる国宝を全て目にするには、どれくらいの時間と労力が必要なのか。

 そんな素朴な疑問から始まったこの 『国宝ハンター』 企画。
 いよいよ、5年目に突入してしまいました。
 これまでに目にした国宝の数は、801件。
 ゴールの1096件まで、あと295件です。
 今年は一体どんな国宝との出会いが待っているのでしょうか。

 国宝と共にあらんことを。



新年一発目は、もはや毎年恒例となったトーハク詣へ。

トーハク


・・・と言っても、さすがに開始から5年も経てば、
100件以上あるトーハクの国宝のほとんどをハンティングしてしまっているというもの。
お年玉は、雀の涙。
未見だったのは、文化庁が所蔵する 《太刀〈銘久国/〉》(ジャンル:工芸品) くらいなものでした。

太刀〈銘久国/〉


ゴールに近づけば近づくほど、難易度が高くなる国宝ハンティング。
5年目は苦難の年となりそうです。

そこで、今年はこんな目標を立てることにしました。

月1回、必ず国宝ハンターの旅に出る!!

それくらいのペースでやらなければ、ゴール出来ない気がします。


というわけで、早速、今月から。
どこに行こうかと、悩んでいたところ、

『国宝「へし切長谷部」を見るために刀女子が2時間待ちの大行列』

というニュースが飛び込んできました。
それは、スゴい!
しかも、同じ福岡県内にある石橋美術館でも国宝が公開されることが判明。
この機会を逃さない手はありません!

ただ、さすがに福岡までの高速バスはありません。
今回はLCC (格安航空会社) を活用してみることにしました。

しかし、慣れないLCCの予約。
1月27日で予約するはずが、間違えて1週間早い1月20日で予約してしまいました。
慌てて、日程変更しようとしたときには、もう後の祭り。
旅程を変更する際にかかる料金は、肝心のフライト代よりも高くなってしまうそうです。。。

高いお金を払ってでも、日程を変更するか。
それとも、1月23日より公開される石橋美術館の国宝を今回は諦めるか。
悩んだ末に、今回は石橋美術館の国宝を諦めました。
この判断が、今後どう影響してくるのでしょうか。


さて、何はともあれ、昨日行ってまいりました。
成田空港から福岡へ。

成田  成田


当たり前ですが、高速バスよりも断然早かったです。

福岡


まずは、話題のへし切長谷部を目指します。
福岡空港より地下鉄に乗って、大濠公園へとやってきました。

濠  濠


この巨大な濠は、福岡藩初代藩主・黒田長政が、
かつて福岡城を築城した際に外堀として利用していたものなのだとか。
そんな濠に隣接するのが、福岡市美術館。
福岡藩主黒田家に家宝として伝来したへし切長谷部を観るには、ピッタリのロケーションです。

福岡市美術館


時間には余裕があるので、じっくり常設展を鑑賞。
ダリやウォーホルといった西洋美術を堪能して、
「電力の鬼」 と呼ばれた松永安左ェ門 (耳庵) の茶道具や仙厓の作品といったコレクションを堪能して、
いよいよ、へし切長谷部と対面しよう・・・と思ったところで、とんでもないことに気づきました。

あれ?へし切長谷部が展示されていない。。。

慌てて、スタッフさんに確認してみることに。

「あのー、へし切長谷部って、もう展示されていないんですか?確か、今月まで展示されてるはずなのですが。」

「へし切長谷部が展示されているのは、福岡市博物館ですよ。」

?!

「ここは福岡市美術館です。」

!!


完全にやらかしてしまいました。
「大濠公園=福岡城=黒田家」 と、完全に信じ込んでいました。
コラ!なんばしよっと!
このバカチンがぁ!!

大幅なタイムロスです。
大急ぎで、福岡市博物館を目指します。

福岡市博物館


どうなる国宝ハンター?!
続きは、次回。


今現在の国宝ハンティング数 802/1096




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