2016年ついに新企画が始動します!!
その名も、『関東一円アーツの旅』 。
ダーツが刺さった街に行って、アートなものと出会ってくる。
どこかで見たことがあるような企画です (笑)
レギュラー化するのか。
はたまた単発で終わってしまうのか。
その運命をかけた記念すべき1投目。
ダーツの矢が刺さったのは・・・
埼玉県秩父市。
というわけで。
埼玉県秩父市でアートなものを探してらっしゃい!
埼玉県北西部に位置する秩父市は、埼玉県内で最も広い市町村。
駅に降り立つと、まずは秩父市のシンボルである武甲山の圧倒的な姿が目に飛び込んできました。
果たして、秩父市にアートなものはあるのでしょうか??
まずは、観光案内所で聞き込みです。
「すいません、秩父市でアートなものってありますか?」
「アートなもの・・・」
「例えば、美術館とかありませんか?」
「やまとーあーとみゅーじあむ、っていうのがあるけど、冬は開館してないんですよ」
マジかー。。。
先行き不安な展開です。
「あ、そう言えば、ワプラスさんに行ってみたら?」
「ワプラスさん?」
「オシャレなカフェで、何かしらやってるわよ」
「行かれたことはありますか?」
「オシャレすぎて、私たちは入ったことないのよ。
いつもその前を車で通り過ぎるだけで。とにかくオシャレ。額がいっぱい飾ってある。」
オシャレ。そして、額がいっぱいある。
何ともフワッとした情報です。
しかし、とりあえずは、このフワッとした情報にすがるしかありません。
レンタサイクルを借りて、そのワプラスなるカフェに行ってみることにしました。
・・・って、開いてない!!
到着したのは開店前。
時間がもったいないので、観光案内所の方に教えてもらったもう一つの有力情報の方に行ってみることに。
その途中で謎の彫刻と遭遇。
これもアートって言えばアートですが、ここはスルーしましょう。
しばらく自転車を走らせていると、第一アート発見!
秩父美術館です。
秩父にあるから秩父美術館とは、実にシンプルすぎるネーミング。
正直なところ、あまり期待はしていませんでした。
・・・・・・・が!
まず案内された2階の佛教資料館で、大きな衝撃を受けることに。
雑然と仏教関連の展示品が並べられたこちらの佛教資料館。
質より量で勝負するタイプ (?) の美術館かと思いきや。
左甚五郎作の 《風神雷神》 や、
円空仏をはじめ、
かつて秘仏だった仏像やチベット仏教の逸品など、
貴重な品々が、数多く展示されているではないですか!
量もスゴイが、質もスゴイ。
それらの中でも、特にスゴそうだったのが、こちらの 《貝葉経》 です。
「国宝以上の世界の秘宝」 なのだそうです。
国宝ハンターを長いことやっている僕でも、
国宝以上の世界の秘宝の存在は、知りませんでした。
上には上があるのですね (←?) 。
《貝葉経》 とは、紙がまだ無かった時代に、ヤシの葉に書かれた経文のこと。
相当に貴重なもののようで、おそらく日本の美術館で所蔵しているのは、ここ秩父美術館だけなのだそうです。
・・・と、ここで大きな疑問が。
そんな貴重な展示品が、何故、秩父市にあるのでしょうか? (←失礼)
そもそも、秩父美術館ってナニモノ??
その疑問を解決すべく、美術館の館長さんに直撃。
すると、意外な真実が明らかになりました。
案内されたのは、美術館の向かいにある 「骨董掘り出し長屋」 なる施設。
実は、こちらは、その業界では知らない人はいない、
関東一の規模を誇る骨董品や美術工芸品の即売場なのだそうです。
かつては、天皇陛下が訪れたことも。
さらには、リチャード・ギアが訪れたことも! (それも2回!)
そんな古美術商を営む館長さん (先代) だからこそコレクション出来た貴重な作品を、
地元の秩父市の方に楽しんでもらおうと、30年ほど前に開館したのが、ここ秩父美術館というわけです。
胡散臭い美術館なのかと思ってしまっていて、申し訳ありません。
反省も反省です。
さて、そんな秩父美術館の中には、佛教資料館の他にも、
もはやインスタレーション作品のような民俗資料館も併設されています。
さらに、30周年のリニューアルを機に、
秩父にゆかりのある作家の作品の展示にも力を入れるようになったそうです。
秩父にゆかりのある作家は、勝手なイメージで、多くても5人くらいかと思っていましたが。
いやいや、そんな比ではありませんでした!
物故作家もたくさん、
現在活躍中の作家もたくさん。
意外なほどに、秩父にゆかりのある作家は多いようです。
せめて、一人くらい秩父にゆかりのある作家に直接会えないだろうか。
そう思っていた矢先、思いもかけぬ展開が!
次回に続く。
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関東一円アーツの旅 埼玉県秩父市編その1
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