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Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
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祝いのよそほい

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現在、ポーラ ミュージアム アネックスでは、
化粧にまつわる研究活動を続けるポーラ文化研究所の設立40周年を記念した展覧会・・・

祝いのよそほい  祝いのよそほい


“祝いのよそほい” が開催されています。


江戸時代の化粧道具の数々や、

おしろい  紅


女性の風俗を描いた浮世絵を通して、

浮世絵  浮世絵


江戸時代の女性たちの美意識を紹介する展覧会です。
さすがに今と昔では、美の基準には違いがありましたが、
女性の美に対するこだわり (執念?) は、今も昔も全く変わりがないようです。
自分は男ゆえ、わりとサラサラッと見てしまいましたが、
会場に来ていた女性の皆様は、展示品を食い入るように眺めていました。
圧倒的に女性向けの展覧会です。
星


きっと自分が女子だったならば、豪華な婚礼道具を前にした時に、感動したんだろうなァ。

婚礼  道具


今回の展示で僕が唯一目を奪われたのが、柄鏡。

鏡


工芸品として鑑賞して、普通に面白かったです。
中には、「女性向けではなく男性向けなのでは?」 と思ってしまった柄鏡も。

柄鏡


「龍門」 と書かれた柄鏡。
任侠っぽいです。


それと、何と言っても興味深かったのが、お歯黒道具一式。

お歯黒道具一式


三代歌川豊国の 《君たち集り粧ひの図》 に、

三代歌川豊国


この一式と同じものが、ちゃんと描かれていました。

三代歌川豊国


って、なんちゅう顔でお歯黒しているんだ?!

現代に生きる僕からすれば、お歯黒は謎の風俗ですが。
それ以上に謎だったのが、元服した女性は眉を剃り落として作り眉にするという風習。
会場には、そんな江戸時代の眉メイク指南書である 《化粧眉作口伝》 が展示されていました。

化粧眉作口伝  眉


美しい美しくない以前に、面白メイクです。
つくづくこの時代に生まれなくて良かったなァと思います。




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