三菱一号美術館で開催中の “PARIS オートクチュール―世界に一つだけの服” に行ってきました。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
こちらは、オートクチュールをテーマにした展覧会で、
2013年にパリ市庁舎で開催され、大好評だったものの三菱一号美術館特別バージョン。
ガリエラ宮パリ市立モード美術館のコレクションを中心に選りすぐられた、
19世紀後半から現代に至るまでのオートクチュールの逸品の数々が紹介されています。
ファッションの展覧会。
それも、女性ファッションの展覧会。
さらには、高級ファッションの展覧会ということで、
あまりに自分と関係がなさすぎて、全く興味がそそられませんでした。
心は、完全に凪状態。
顔文字で表現すると、こんな感じです ⇒ ( ˙-˙ )
ところが。
展覧会の会場に足を一歩踏み入れた瞬間・・・
( ˙-˙ ) から (゚o゚*) になりました!
三菱一号館美術館の空間とオートクチュールとが、実に見事に調和していたのです。
その光景を目にした瞬間、ちょっと震えました (←決して、寒さのせいではなく) 。
三菱一号館美術館でファッションの展覧会が開催されるのは、今回が初めて。
にもかかわらず、
「ここは、そもそもファッションを展示する美術館だったのでは?」
と思わされるほどのハマリっぷり。
展示空間がオートクチュールの魅力を引き出す日本に一つだけの美術館、と言っても過言ではないでしょう!
と、そんな会場の雰囲気の素晴らしさもあって、
全く興味をそそられなかったのがウソのように、オートクチュールの世界に引き付けられました。
バレンシアガ イヴニング・ドレス
1951年秋冬 ガリエラ宮パリ市立モード美術館蔵 ©Katerina Jebb @ mfilomeno.com
クリスチャン・ディオール イヴニング・ドレス 《パルミール》
1952年秋冬 ガリエラ宮パリ市立モード美術館蔵 ©Katerina Jebb @ mfilomeno.com
クリスチャン・ラクロワ イヴニング・アンサンブル 《クー・ド・ルーリ》
1991年秋冬 ガリエラ宮パリ市立モード美術館蔵 ©Katerina Jebb @ mfilomeno.com
当たり前と言えば、当たり前ですが、ちゃんと美しかったです。
各デザイナーのイマジネーションは、絵画に通じる面白さがあり、
刺繍やレースなどの細工に施された職人技は、工芸としての魅力があり。
ファッションは身につけて楽しむものと思っていましたが、愛でても楽しめるものなのですね。
実際に女性が身につけていたなら、白い目で見られること必至なほどにガン見してしまいました (笑)
男性でも、十分に楽しめる展覧会です。
ちなみに。
一つだけ気になったのが、展示されていたのが、どれもモデル体型のオートクチュールであったこと。
オートクチュールを注文したセレブの中には、ぽっちゃり体型のセレブだっていたはずです。
その真相を美術館の方に直撃してみたところ、今回の展覧会には出展されていないだけで、
ぽっちゃり体型で制作されたオートクチュールも、もちろん存在しているとのことでした。
おそらく、そういうオートクチュールは、展示には向かないのでしょう。
シルエットが美しくないといいましょうか・・・。
いろんな意味で、着る人を選ぶ服です。
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PARIS オートクチュール―世界に一つだけの服
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