銀座メゾンエルメス フォーラムで開催中の “「YÔKAÏNOSHIMA」シャルル・フレジェ展” に行ってきました。
シャルル・フレジェ (1975~) は、フランス出身の写真家。
活動初期から一貫して肖像写真を追及している人物です。
近年の代表作ともいうべきなのが、《WILDER MANN》 シリーズ。
《Babugeri》 Bansko(Blugaria), WILDER MANN series, 2010-2011
仮面ライダースナックの怪人カードにしか見えませんが・・・違います。
ヨーロッパ各国の伝統的な儀式で獣の格好をする人々 (=ワイルドマン) を撮影したシリーズです。
そんな 《WILDER MANN》 シリーズの作品も展示されていますが。
今回の展示のメインとなっているのは、展覧会のタイトルになっている 《YÔKAÏNOSHIMA》 シリーズ。
シャルル・フレジェが日本国内の58か所を取材し、日本固有の仮面神や鬼の姿を収めたシリーズです。
「いやいや、 “YÔKAÏNOSHIMA=妖怪の島” って!いつの時代の話だよ!!」
現在の日本のどこをどう探したって、妖怪なんかいるワケがありません。
水木しげるの漫画か 『妖怪ウオッチ』 に登場するくらいなものです。
シャルル・フレジェの日本観に、きっと問題があるのでしょう。
リュック・ベッソンの日本観に、近いものがあるのでしょう。
下手したら、国際問題に発展しかねないレベルです。
・・・・・などと、思っていたのですが。
《YÔKAÏNOSHIMA》 シリーズを実際に目の当たりにして、前言撤回。
《Sagi》 Tsuwano, Shimane prefecture (Japan), YÔKAÏNOSHIMA series, 2013-2015
《Namahage》 Ashizawa, Oga , Akita prefecture (Japan), YÔKAÏNOSHIMA series, 2013-2015
日本の各地には、まだまだこんなに妖怪 (怪人?) が存在していたとは!?
これはもう、“YÔKAÏNOSHIMA=妖怪の島” と認めざるをえません。
シャルル・フレジェの日本観を疑ってしまったこと、深く反省いたします。
むしろ、正しい日本の姿 (?) を気づかせてくれて、ありがとうございます。
ちなみに、今回の展覧会の会場は、若手建築家の松島潤平さんによってデザインされていました。
島国ならではの日本の風景にインスピレーションを受けたとのこと。
確かに、なんとなく磯っぽい印象がありました。
そんな磯っぽい会場をズンズン進んでいくたびに、さまざまな “YÔKAÏ” と遭遇。
写真作品そのものも面白かったですが、
ロールプレイングゲーム気分が味わえる (?) 展示スタイルも面白かったです。
そうそう。
たくさんの “YÔKAÏ” に交じって、コントをしているウッチャンみたいなのがいました。
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「YÔKAÏNOSHIMA」シャルル・フレジェ展
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