国立科学博物館で開催中の “恐竜博2016” に行ってきました。
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上/Courtesy of The University of Chicago 下/Courtesy of The Royal Saskatchewan Museum
恐竜をテーマとした展覧会は、毎年のように開催されているので、
「あ、今年もやるのネ。」 くらいにしか感じてない人もいらっしゃるでしょうが。
今年のは、スゴいです!!
史上最大の肉食恐竜スピノサウルスの全身復元骨格が初来日しているのです。
その全長は、約15m。
大型バスよりも、大きいです。
実は、スピノサウルスは、1912年にドイツの学者によって発見されたものの、
第二次世界大戦時に空襲で標本が焼失してしまったために、長い間、その姿が謎に包まれていた恐竜。
2008年に、ようやく新しい化石が発見され、
それをもとに新たな全身復元骨格が作られたのが、2014年のことです。
その全身復元骨格から、恐竜で初めて水中にまで行動範囲を広げていた可能性や、
肉食恐竜では初めて四足歩行していた可能性など、スピノサウルスの生態が続々と明らかに。
そういう意味では、今最もホットな恐竜といっても過言ではありません。
スピノサウルス復元画(全身) ©Davide Bonadonna
そんなスピノサウルスの全身復元骨格が来日しただけでもスゴいことですが。
他にも、フサフサした羽毛に覆われた全長1.5メートルほどの恐竜クリンダドロメウスや、
肉食が普通の獣脚類 (ティラノサウルスやスピノサウルスが属する) の中で、
唯一のベジタリアン (植物食) であったことが発覚したばかりのチレサウルスなど、
近年発見された話題の新種恐竜たちの貴重な標本の数々が来日しています。
恐竜ファンならずとも、足を運んでおきたい展覧会です。
恐竜研究の最前線を紹介する展覧会ということで、
これまでの恐竜展と比べると、エンターテイメント感は、やや弱い感は否めませんでしたが。
会期中に、採集した岩石から化石を取り出すプレパレーション作業を、
世界で5本の指に入る第一人者がマジで実演する (それも超貴重な化石を!) というコーナーがあり、
恐竜研究を発表する展覧会としては、これ以上ない理想形になっていた気がします。
ちなみに。
個人的には、チンタオサウルスの姿が印象に残りました。
頭の突起が、バカ殿のちょんまげにしか見えません。
なんだチミは。
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恐竜博2016
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