~前回までのあらすじ~
2016年3月現在。
日本の国宝の数は、実に1096件。
そのすべてを目にするには、どれだけの月日がかかるのか。
それを検証すべく、日本全国を行脚する国宝ハンター・とに~。
1年で数日しか公開されない大阪の国宝を求めて、
旅しようとしたその直前に、高速バスの予約が取れていないことが発覚。
急遽、翌早朝に岩手の中尊寺に向かったのであった。
国宝は計画的に。
前々回は、福岡。
前回は、岩手。
そして、神戸。
降り立ったのは、学園都市という駅。
およそ国宝とは無縁の雰囲気です。
ここから、ひたすら歩くこと約35分。
風格のある仁王門に辿り着きました。
こちらは、神戸市唯一の国宝建造物がある太山寺。
この中門の先にお目当ての国宝があります。
《太山寺本堂》 (ジャンル:建造物) です。
実は、こちらの本堂は二代目。
鎌倉時代後期に再建されたものなのだそうです。
ちょうどその時代、仏教が大衆に広まり、仏堂が巨大化し始めたのだとか。
そういう意味で、《太山寺本堂》 は、巨大化する仏堂のはしりとして貴重な建造物とのこと。
確かに、立派でした。
・・・・・それ以下でも、それ以上でもなく。
続いては、同じ神戸市内にある白鶴美術館へ。
こちらは、白鶴酒造創業家7代目当主・嘉納治兵衛のコレクションを展示するための美術館です。
訪問時は、“映し、写しと文様の美~白鶴コレクションにみる東洋のこころ” が開催されていました。
その展覧会で、《大般涅槃経集解》(ジャンル:書跡・典籍) をゲット。
もともとは、奈良の西大寺に伝えられた涅般経研究の重要なテキストとのこと。
ほぉ・・・ふーん。
神戸を後にし、京都へ移動します。
すっかり通い慣れた京都国立博物館へ。
いくつか国宝が展示されていましたが、未見のものはたったの1件。
《入唐求法巡礼行記〈円仁記/兼胤筆〉》(ジャンル:古文書) だけでした。
こちらは、9世紀の日本人僧で、最後の遣唐使だった円仁の旅行記。
今で言えば・・・
深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫)/新潮社
もしくは・・・
猿岩石日記〈Part1〉極限のアジア編―ユーラシア大陸横断ヒッチハイク (角川文庫)/角川書店
のようなものでしょうか。
現代語訳のキャプションが添えられてなかったので、何が書いてあるのかはまったくわらかず。
面白いのか面白くないのかも、わからずじまいでした。
・・・といったところで、国宝ハンターはお開き、また来月のお楽しみ。有り難うございました。
【お詫び】
今回は、ビックリするくらいに何のトラブルもエピソードもない旅だったので、
山場も無い、オチも無い、笑いも驚きも無い、なんとも凡庸な回になってしまいました。
大変申し訳ございません。
次回は、トラブルに見舞われてきます (←?)
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第百十八話 国宝ハンター、詫びる!
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