今回ご紹介するのは、練馬区立美術館の “没後50年“日本のルソー” 横井弘三の世界展” 。
美術を独学で学び、中央画壇を離れて活動を続けた画家・横井弘三の大々的な回顧展です。
その画家人生と、独特のヘタウマチックな作風から、
元祖ヘタウマ画家 (?) アンリ・ルソーになぞらえて、“日本のルソー” とも呼ばれていた横井弘三。
そんな横井の作品が、200点以上も出展された空前絶後のスケールの展覧会です。
「アンリ・ルソー好きとしては、これは行かねば!」
ということで、早速行ってまいりました。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
今回の展覧会を通じて初めて、横井弘三の作品を目にしたのですが。
その強烈な作品の数々に、思わず心の中で・・・
「クセがすごい!」
と、千鳥・ノブばりにツッコんでしまいましたwww
絵に対して、「味がある」 という表現がありますが、
横井弘三の絵に関しては、「味がある」 を通り越して、「味しかない」 です!
確かに、アンリ・ルソーのように、ほのぼの系の作品もありましたが。
ほのぼの出来るがしない、ややオカルトチックな作品もありました。
期待していたよりは、アンリ・ルソー感はなかったです (笑)
さてさて、観始めの頃は、そのクセがありすぎる独特の世界観に慣れなかったのですが。
作品を数多く観続けるうちに、不思議とそのクセにハマっていきました。
むしろ、クセがより強い作品を心待ちにしている自分がいました。
この感覚は、パクチーに近いものがあります。
苦手な人は、とことんダメ。
好きな人は、山盛りであればあるほど喜ぶ。
そんな感じです。
バットに当たればホームラン、でなければ三振。
ハマったもの勝ちの展覧会です。
ちなみに、個人的には、横井弘三が独自に編み出したという焼き絵の作品の数々に惹かれました。
焼き絵とは、文字通り焼いて描く絵のこと。
オリジナルの電気ごてを使って、線を描いていたようです。
作品に近寄ってみると、焼けているのがわかります。
そんな焼き絵の作品の中で一番のお気に入りなのが、《故郷のスターマイン》 。
焼いて描いているからでしょうか。
花火の温度が感じられる気がしました。
最後に、どうしても気になった一枚 《婦人像》 をご紹介。
どう見ても、岡江久美子。
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没後50年“日本のルソー” 横井弘三の世界展
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