~前回までのあらすじ~
「国宝はいいぞ」
全ての国宝を目にするべく、全国行脚を続ける国宝ハンター・とに~。
前回は、兵庫へ。
ついに念願の国宝姫路城と対面!
順調に国宝をハンティングし続けていたかのように思われた、その矢先・・・
今年もこの季節がやってきてしまいました。
国宝が増えます。
つまり、ゴールがその分、遠のきます。
今年増えた国宝の数は、なんと昨年の倍。
《紙本金地著色洛中風俗図〈/六曲屏風〉》 (ジャンル:絵画) を含む、
4件もの重要文化財が国宝に昇格しました。
以下は、残りの新国宝です。
・《木造興正菩薩坐像〈善春作/〉》 (ジャンル:彫刻)
・《黒韋威胴丸〈兜、大袖付/〉》 (ジャンル:工芸品)
・《称名寺聖教》 (ジャンル:書跡・典籍)
こんなにも国宝を増やす必要があるのでしょうか。
国宝の無駄遣いでは?
是非、第三者の専門家にしっかりと精査して頂きたいものです。
とは言え、トーハクで開催されていた “平成28年 新指定 国宝・重要文化財” で、
4件まとめてハンティングすることが出来たので、まぁ、よしとしますか。
さてさて、今月も国宝をもとめて遠征してきました。
今回も、もちろん高速バス。
話題のバスタ新宿からスタートです。
バスタ新宿は、これまでの高速バス待合室とは比べて、劇的に快適で開放的な空間でした!
・・・・・・・でも。
当たり前ですが、高速バス内の環境は、これまで通り。
むしろ、バスタ新宿からのギャップで、車内がより狭く感じられました。
浅い眠りのまま、大阪に到着。
そこから、さらに電車に乗り、和歌山県へ。
降り立ったのは、樽井駅です。
その時刻、8時24分。
そして、乗りたいバスの出発時刻は、8時25分。
果たして、間に合うのか?
結果から言うと、間に合いませんでした。
駅前にバス停があるのに。
ちょうど高校生が登校する時間だったようで、改札が混雑。
無情にもバスは、出発してしまいました。。。
次のバスがやってくるのは、9時30分。
実に1時間5分のタイムロスです。
時間を潰そうにも、駅前には何にもありません。
コンビニもありません。
ただ、ひたすら心を無にして1時間をやり過ごしました。
その後、やってきたバスに乗り、目的地最寄りのバス停まで。
根来寺を目指します。
根来寺は、秀吉軍と戦った根来衆の拠点だったお寺。
勢力が最大だったときには、なんとこの地点に1万人もの僧兵がいたのだとか。
だからでしょう。
近くの食堂では、僧兵鍋なる謎のメニューが提供されていました。
どんな味なのか。
そもそもどんなメニューなのか気になるところですが。
1時間のタイムロスがあるため、のんびりしている時間がありません。
早く国宝のもとへ!
「・・・えっ、若もの広場??どんな広場??」
と~っても気になりますが、早く国宝のもとへ (泣)!
立派な大門が見えてきました。
でも、ここからお目当ての国宝までは、5分近くあります。
いかに根来寺が大きなお寺だったかがわかります。
さて、ようやく現在の境内の入り口へ。
入山料の500円を支払い、境内へと足を踏み入れます。
いろいろと観たいのはやまやまなのですが、
本当に時間が無いので、国宝の 《根来寺多宝塔(大塔)》 (ジャンル:建造物) へ一直線!
正式名称は、大毘廬遮那法界体性塔。
日本最大の木造多宝塔です。
(日本最大ということは、たぶん世界最大)
その高さは、実に40メートル。
ウルトラマンと同じ大きさです。
そのスケールの大きさに、ただただ圧倒されました。
高層ビルが当たり前の時代の僕が観ても圧倒されたのですから、当時の人はもっと圧倒されたことでしょう。
ちなみに、大きさもさることながら、
その基部にこんなものを発見し、さらに圧倒されました。
火縄銃で撃たれても、大丈夫。
もっと観ていたかったですが、ここで無情にもタイムアップ。
ウルトラマンで言えば (?)、カラータイマーが点滅です。
次なる国宝を求めて、シュワッチ。
続きは、また次回に。
今現在の国宝ハンティング数 827/1111 (1097改め)
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第百二十一話 国宝ハンター、圧倒される!
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