住友グループの基礎を築いた住友家15代当主・住友春翠。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
その生誕150年を記念し、美術愛好家としての住友春翠の側面を、
彼と関わりの深い名品の数々とともに紹介する特別展 「バロン住友の美的生活―美の夢は終わらない。」。
その第2部となる “数寄者 住友春翠―和の美を愉しむ” が、今月4日より始まっています。
第1部に当たる “バロン 住友春翠―邸宅美術館の夢” は、
神戸須磨に洋館を建てた頃、明治期の春翠を紹介した展覧会でしたが。
今回は、50代から晩年まで、大正期の春翠に焦点が当てられています。
日本で初めてモネの絵を購入したり、
若き日の黒田清輝を筆頭に、洋画家たちの作品で邸宅を飾っていたり。
あんなにも外国志向だった住友春翠が、50代に突入すると・・・
美術の趣味が、和へとシフト。
茶道具をはじめ、日本の伝統的な美に心惹かれていくようになります。
若いころはロックが好きだったのに、
ある年齢から、演歌を聴くように・・・に近いものを感じました。
とは言え、美術の趣味に変化はあったものの、
美術品を観る眼や美術に対する姿勢は、全く変わることなく。
大正4年に完成した天王寺茶臼山 (今の大阪市立美術館・慶沢園) の本邸は、
神戸須磨の洋館同様に、一流の美術品の数々で満たされ、邸宅美術館の様相を呈していたそうです。
ちなみに。
そんな今は無き天王寺茶臼山の本邸は、
東京ドーム1個分よりも、ワンサイズ小さいくらいの広さだったとか。
さすが、財閥です。
さてさて、今回の出展作で特に見逃せないのが、
重要文化財 板谷波山 《葆光彩磁珍果文花瓶》 1917年 泉屋博古館分館蔵
板谷波山の出世作とされる 《葆光彩磁珍果文花瓶》 です。
こちらは、なんと近・現代陶芸作品のなかで初めて重要文化財に指定された歴史的な一作。
泉屋博古館分館…のというよりも、陶芸界のお宝です。
パステル調のほわほわとした絶妙な色合いは、まさに必見!
ガラスケースに守られて、触ることは不可能ですが。
(↑ガラスケースに入ってなくても、触ってはいけません)
もし触ったら、ベルベットのような触感なのではないでしょうか。陶器なのに。
それから、重要文化財だけでなく、国宝の 《秋野牧牛図》 も特別に出展中!
こちらも見逃せません。
しかし、何といっても一番見逃せないのは、
後期 (7/5~) より展示される伊藤若冲の 《海棠目白図》 でしょう。
伊藤若冲 《海棠目白図》 江戸時代・18世紀 泉屋博古館蔵
あの若冲展にも出展されなかった若冲の初期の傑作に数えられる逸品です。
そんな逸品が、あの若冲展よりも確実にストレスなく見られることでしょう。
若冲熱がいまだ冷めてない方は是非!
1位を目指して、ランキングに挑戦中!(現在7位です)
下のボタンをポチッと押して頂けると嬉しいです!
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
その生誕150年を記念し、美術愛好家としての住友春翠の側面を、
彼と関わりの深い名品の数々とともに紹介する特別展 「バロン住友の美的生活―美の夢は終わらない。」。
その第2部となる “数寄者 住友春翠―和の美を愉しむ” が、今月4日より始まっています。
第1部に当たる “バロン 住友春翠―邸宅美術館の夢” は、
神戸須磨に洋館を建てた頃、明治期の春翠を紹介した展覧会でしたが。
今回は、50代から晩年まで、大正期の春翠に焦点が当てられています。
日本で初めてモネの絵を購入したり、
若き日の黒田清輝を筆頭に、洋画家たちの作品で邸宅を飾っていたり。
あんなにも外国志向だった住友春翠が、50代に突入すると・・・
美術の趣味が、和へとシフト。
茶道具をはじめ、日本の伝統的な美に心惹かれていくようになります。
若いころはロックが好きだったのに、
ある年齢から、演歌を聴くように・・・に近いものを感じました。
とは言え、美術の趣味に変化はあったものの、
美術品を観る眼や美術に対する姿勢は、全く変わることなく。
大正4年に完成した天王寺茶臼山 (今の大阪市立美術館・慶沢園) の本邸は、
神戸須磨の洋館同様に、一流の美術品の数々で満たされ、邸宅美術館の様相を呈していたそうです。
ちなみに。
そんな今は無き天王寺茶臼山の本邸は、
東京ドーム1個分よりも、ワンサイズ小さいくらいの広さだったとか。
さすが、財閥です。
さてさて、今回の出展作で特に見逃せないのが、
重要文化財 板谷波山 《葆光彩磁珍果文花瓶》 1917年 泉屋博古館分館蔵
板谷波山の出世作とされる 《葆光彩磁珍果文花瓶》 です。
こちらは、なんと近・現代陶芸作品のなかで初めて重要文化財に指定された歴史的な一作。
泉屋博古館分館…のというよりも、陶芸界のお宝です。
パステル調のほわほわとした絶妙な色合いは、まさに必見!
ガラスケースに守られて、触ることは不可能ですが。
(↑ガラスケースに入ってなくても、触ってはいけません)
もし触ったら、ベルベットのような触感なのではないでしょうか。陶器なのに。
それから、重要文化財だけでなく、国宝の 《秋野牧牛図》 も特別に出展中!
こちらも見逃せません。
しかし、何といっても一番見逃せないのは、
後期 (7/5~) より展示される伊藤若冲の 《海棠目白図》 でしょう。
伊藤若冲 《海棠目白図》 江戸時代・18世紀 泉屋博古館蔵
あの若冲展にも出展されなかった若冲の初期の傑作に数えられる逸品です。
そんな逸品が、あの若冲展よりも確実にストレスなく見られることでしょう。
若冲熱がいまだ冷めてない方は是非!
1位を目指して、ランキングに挑戦中!(現在7位です)
下のボタンをポチッと押して頂けると嬉しいです!