ノーヒントでは、モンドリアンクイズの正解者は現れそうにありません。
そこで、アートツアーにご参加頂いたお客さんを巻き込んで、別の検証方法を試してみることに。
まずは、こんなパネルを用意。
「ゴッホよりピカソより普通にラッセンが好きな人、普通に多い説」 を検証しているというていで、
ゴッホやピカソ、ラッセンを含む8点の絵をよく吟味し、この中から一番好きな絵を選んでもらんで頂きます。
その際に、不自然にならないように、
「ピカソですか?ゴッホですか?それともラッセンですか?
モンドリアンかウォーホールが好きって人もいるかもしれないですね」
と指さし、《赤、青、黄のコンポジション》 に確実に目を向けさせます。
その後でパネルを隠し、ネタばらし。
本来の趣旨を説明し、たった今、目にしたばかりのモンドリアンの作品を、塗り分けてもらいます。
さすがに、これならば正解するはず!
・・・・・・が。
まさかの不正解。
しかも、大きなスペースを赤で塗れていません。
今、確実に見たばかりなのに。
やはり、モンドリアンはちゃんと見られていないようです。
こちらの検証スタイルも、30人近くの方にご協力いただきましたが・・・
正解者は、なんと一人も現れませんでした。
これで晴れて、説立証!
そう思った矢先。
モンドリアンクイズの協力を仰いでいた東京都庭園美術館のY学芸員より、メールが届きました。
「ごめん、空気読まず正解しちゃった私。
青しか自信なかったんだけど。」
そのメールに添付されていたのは、
フリーハンド感満点の初の完全解答。
ということで。
0人説、立証ならず。。。
本人曰く、
『当たるはずねぇ!って思ってましたからw』
とのこと。
こんなふわっとした感じに正解されて、これまでの検証の苦労をふいにしていいものか?!
このメールは無かったことにしよう。
そんなやらせの悪魔が、ささやきかけたのですが。
メールには、Y学芸員の同僚2人の解答も添付されていました。
一人は・・・
まさかの全塗りパターン!
そして、もう一人は・・・
右下に小さなスペースだけ塗り残すパターン!
どちらも、相当にトリッキーです。
こんなオモシロ解答を隠ぺいするわけにはいきません。
ちなみに、せっかくなので、パソコンで作ってみました。
どちらも、まったくモンドリアン感がありません!
さらに、後日、ポーラ美術館の学芸員さんより、有力な情報が寄せられました。
大学時代にモンドリアンを研究していた方が、現在、千葉市美術館で学芸員をされているとのこと。
そこで、千葉市美術館へ急行。
その学芸員さんに、数多くの人々を苦しめてきたモンドリアンクイズを出題してみました。
すると、
「まず、ここ (=大きなスペース) が赤なのは確かなんですよ。
ここが赤ということは、隣り合っている部分は、白なので、
ここ (=左下のスペース) が、青だったと思います。
右下の2つの部分のどちらかは塗ってあったので、下の方が黄色ですね。」
と、まるでパズルを解くかの如く、あっさりと正解。
モンドリアンクイズ、初の完全制覇者です!!
というわけで。
そんな学芸員さんには、『美の巨人たち』 のモンドリアンの回で、
「今日の一枚」 として紹介された彼の代表作 《赤・黄・青・黒のコンポジション》 に挑んでもらうことに。
モンドリアンクイズHYPERです。
黒と灰色も加わって、難易度はさらにアップしています。
では、前人未踏のモンドリアンクイズHYPERへのチャレンジ、よろしくお願いいたします!
「・・・・・・・・・。」
どうされましたか?
「辞退します (キッパリ) 。」
モンドリアンの絵を塗り分けるのは、研究者でない限り、ほぼ不可能に近かった。
まぐれで塗り分けられる人もいた。
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