本日ご紹介するのは、原美術館で開催中の “みんな、うちのコレクションです” という展覧会。
こちらは、タイトルずばり、うち (=原美術館) のコレクション展です。
1000点を超える原美術館のコレクションの中から、
うち (=もともとは邸宅であった原美術館の建築) の雰囲気とマッチする作品の数々が紹介されています。
ピピロッティ・リスト 《Laplamp》 2006年
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
森村泰昌さんや、
横尾忠則さんなど、
原美術館と関わりの深いアーティストの作品も、もちろん出展されていましたが。
近年コレクションに加わったばかりで、原美術館での公開は初めてとなる佐藤時啓さんの作品や、
先日、レゴブロックを売ってもらえないことがニュースとなったアイ・ウェイウェイの初期の作品、
昨年お亡くなりになった “ブラジル社会で最も愛された日本人画家” トミエ オオタケの作品など、
トミエ オオタケ 《無題#1》 1987年
レアなコレクション作品も多く展示されていました。
コレクション展ではありますが、
原美術館に何度も足を運ばれている方でも、新鮮な感じで楽しめること請け合いです。
個人的に一番印象に残っているのが、加藤泉さんの 《無題》。
加藤泉 《無題》 2008年
バックの窓越しの景色と、妙にマッチしていました。
まるで、庭の方からひょこっと現れたかのような印象を受けました。
(普段は、きっと庭に生息しているのでしょうね)
もし、この作品が普通の美術館や普通のギャラリーに展示されていたなら、
“変わった姿の彫刻作品だなぁ。うん。” くらいにしか感じなかったことでしょう。
原美術館のこの空間に展示されたことで、生命感のようなものを得たのでは、という気がしました。
そういう意味でも。
美術作品は、室内を飾るためのもの。
そんな当たり前のことに、改めて気づかせてくれる展覧会でした。
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みんな、うちのコレクションです
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