東京都美術館で開催中の・・・
“ポンピドゥー・センター傑作展 ―ピカソ、マティス、デュシャンからクリストまで―” に行ってきました。
こちらは、フランスを代表する近現代美術の殿堂ポンピドゥー・センターの所蔵作品の数々を紹介する展覧会です。
・・・・・と言っても、これまでに日本で開催されてきた “○○美術館展” のように、
ただ、ポンピドゥー・センターのコレクションの一部を紹介するだけの展覧会ではなく。
例えば、1906年はラウル・デュフィ、1907年はジョルジュ・ブラック、
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
1940年はマリー・ローランサンというように、
1年ごとに1作家を選抜し紹介する、かなりユニークなコンセプトの展覧会です。
1906年から1977年まで、タイムラインに沿って展覧会が構成されているので、
会場を進むだけで、20世紀美術の流れが、なんとな~く理解することができます。
さて、こちらの会場風景の写真を見て、「おや?」 と思われた方も多いでしょうが。
展覧会のコンセプト以上に (?) 、会場デザインもユニークなことになっています。
斜めに仕切られていたり、ジグザグに仕切られていたり、はたまた、円形だったり。
そんなスタイリッシュな会場デザインを手掛けたのは、
パリを拠点に活躍している新進気鋭の建築家・田根剛氏。
「新国立競技場のコンペで古墳スタジアムを提案した人」 と言えば、
建築に少なからず興味がおありの方には、きっとピンとくることでしょう。
さて、マティスの油絵の到達点とされる 《大きな赤い室内》 をはじめ、
アンリ・マティス 《大きな赤い室内》 1948年
Photo: Bertrand Prévost - Centre Pompidou, MNAM-CCI
カンディンスキーの 《30》 や、
ヴァシリー・カンディンスキー 《30》 1937年
Photo: ©Philippe Migeat - Centre Pompidou, MNAM-CCI
クリストの 《パッケージ》 など、
クリスト 《パッケージ》 1961年
© Christo, 1961 Photo: ©Georges Meguerditchian - Centre Pompidou, MNAM-CCI
文字通りに “傑作” と呼べる作品も、多々ありましたが。
中には・・・
「この年を代表するほどの作品??」
と、疑問を抱いてしまった作品も。
“ポンピドゥー・センター傑作展” とは、やや盛った感は否めません (笑)
1年ごとに1作家、日本レコード大賞やカー・オブ・ザ・イヤー的なものとは、ちょっと違ったようです。
ただ、決して、「傑作でない=駄作」 というわけではなく、
個人的には、そういう知られざる作家の知られざる作品との出合いのほうが新鮮で、印象に残りました。
ちなみに、もっともインパクトを受けた作品は、フルリ=ジョセフ・クレパンの 《寺院》。
謎の顔が絵の上部に多数描かれています。
「ど」 が付くほどのシュールさ。
スタイリッシュな展示空間で、一作だけかなりの異彩を放っていました。
最後に、ちょっと嬉しいニュースを。
6月17日と24日の金曜夜間開室時間帯 (18:00~20:00) に限り、
カンディンスキーの 《30》 の前で写真撮影が可能とのことです。
その名も、フライデー撮影ナイト。
思う存分フライデーしちゃってくださいませ。
1位を目指して、ランキングに挑戦中!(現在7位です)
下のボタンをポチッと押して頂けると嬉しいです!
“ポンピドゥー・センター傑作展 ―ピカソ、マティス、デュシャンからクリストまで―” に行ってきました。
こちらは、フランスを代表する近現代美術の殿堂ポンピドゥー・センターの所蔵作品の数々を紹介する展覧会です。
・・・・・と言っても、これまでに日本で開催されてきた “○○美術館展” のように、
ただ、ポンピドゥー・センターのコレクションの一部を紹介するだけの展覧会ではなく。
例えば、1906年はラウル・デュフィ、1907年はジョルジュ・ブラック、
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
1940年はマリー・ローランサンというように、
1年ごとに1作家を選抜し紹介する、かなりユニークなコンセプトの展覧会です。
1906年から1977年まで、タイムラインに沿って展覧会が構成されているので、
会場を進むだけで、20世紀美術の流れが、なんとな~く理解することができます。
さて、こちらの会場風景の写真を見て、「おや?」 と思われた方も多いでしょうが。
展覧会のコンセプト以上に (?) 、会場デザインもユニークなことになっています。
斜めに仕切られていたり、ジグザグに仕切られていたり、はたまた、円形だったり。
そんなスタイリッシュな会場デザインを手掛けたのは、
パリを拠点に活躍している新進気鋭の建築家・田根剛氏。
「新国立競技場のコンペで古墳スタジアムを提案した人」 と言えば、
建築に少なからず興味がおありの方には、きっとピンとくることでしょう。
さて、マティスの油絵の到達点とされる 《大きな赤い室内》 をはじめ、
アンリ・マティス 《大きな赤い室内》 1948年
Photo: Bertrand Prévost - Centre Pompidou, MNAM-CCI
カンディンスキーの 《30》 や、
ヴァシリー・カンディンスキー 《30》 1937年
Photo: ©Philippe Migeat - Centre Pompidou, MNAM-CCI
クリストの 《パッケージ》 など、
クリスト 《パッケージ》 1961年
© Christo, 1961 Photo: ©Georges Meguerditchian - Centre Pompidou, MNAM-CCI
文字通りに “傑作” と呼べる作品も、多々ありましたが。
中には・・・
「この年を代表するほどの作品??」
と、疑問を抱いてしまった作品も。
“ポンピドゥー・センター傑作展” とは、やや盛った感は否めません (笑)
1年ごとに1作家、日本レコード大賞やカー・オブ・ザ・イヤー的なものとは、ちょっと違ったようです。
ただ、決して、「傑作でない=駄作」 というわけではなく、
個人的には、そういう知られざる作家の知られざる作品との出合いのほうが新鮮で、印象に残りました。
ちなみに、もっともインパクトを受けた作品は、フルリ=ジョセフ・クレパンの 《寺院》。
謎の顔が絵の上部に多数描かれています。
「ど」 が付くほどのシュールさ。
スタイリッシュな展示空間で、一作だけかなりの異彩を放っていました。
最後に、ちょっと嬉しいニュースを。
6月17日と24日の金曜夜間開室時間帯 (18:00~20:00) に限り、
カンディンスキーの 《30》 の前で写真撮影が可能とのことです。
その名も、フライデー撮影ナイト。
思う存分フライデーしちゃってくださいませ。
1位を目指して、ランキングに挑戦中!(現在7位です)
下のボタンをポチッと押して頂けると嬉しいです!