東京都庭園美術館で開催中の “こどもとファッション 小さい人たちへの眼差し” に行ってきました。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
美術館の玄関口にて、2人の姉妹 (?) がお出迎え。
のっけから、可愛さ全開の展覧会です。
こちらは、“こども服” をテーマにした珍しい展覧会で、
18世紀から20世紀初頭にかけての西洋の “こども服” と、
明治以降の日本の洋装 “こども服” の数々が展示されています。
ここ最近、ファッションをテーマにした展覧会が続いており、
(三菱一号館美術館の “PARIS オートクチュール” やポーラ美術館の “Modern Beauty” など)
昔のドレスの実物が展示されていることに、すっかり慣れてしまっていた僕。
こども服が展示されていることも、当然のように受け入れていたのですが。
実は、これだけ保存状態の良いこども服が残っていることは、極めて稀なことなのだとか。
その理由は、こども服は消耗が激しいから!
・・・・・確かに。
そう聞くと、展示されているこども服が、
ただ可愛らしいだけでなく、ありがたいものに感じてきました。
不思議と、赤いドレスを着たマネキンがどや顔しているように思えてきました (笑)
さてさて、こちらの展覧会、ただカワイイこども服を並べただけの展覧会ではありません。
時代や社会によって、こどもはどういう存在であったのか、
「こども服=こどもらしさのアイコン」 として、その変遷を紹介する展覧会でもあるのです。
また、当時のこどもの服装がわかる絵画や写真作品、
さらには、こども服をモチーフにした現代アート作品を紹介するコーナーも。
ファッション史の展覧会にして、文化史の展覧会&美術展。
女性や子育て経験者に限らず、男やこどもがいない人でも楽しめる展覧会でした。
ただし、男性の方は要注意。
いくら刺繍の細工の細かさが気になるからと言って、
こども服、それも女の子のこども服の裾とかをジーッと凝視していると、白い目で見られるやも。
鑑賞する際は、適度な距離を心がけましょう!
ちなみに。
個人的に一番印象に残ったこども服は、ポール・ポワレの 《女児用チュニック》 (写真右)。
どう見ても、大阪風。
どう見ても、オバチャン風。
心なしか、マネキンの立ち姿も貫禄があるように見えます。
それから、20世紀初頭、男児にはこんなこども服も。
当時のヒーローの衣装 (?) である軍服のこどもver.です。
これを着て、仮装パーティーに出ていたそうな。
昔から、こどもは仮装好き、いや親がこどもに仮装させ好きだったのですね。
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こどもとファッション 小さい人たちへの眼差し
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