東京藝術大学大学美術館で開催中の・・・
“観音の里の祈りとくらし展Ⅱ-びわ湖・長浜のホトケたち-” に行ってきました。
こちらは、一昨年に開催され好評だった仏像展の第2弾。
滋賀県長浜市に古くから伝わる観音像の数々を紹介する展覧会です。
前回の展覧会では、総勢18体の観音様が、東京に初めてお越しくださったわけですが。
今回は、なんとその倍以上、約45体の観音様御一行が上京してくださっています。
ありがたやありがたや。
端正なお姿の観音様もいれば、
重要文化財 《伝千手観音立像》 平安時代 観音寺蔵(木之本町黒田)
重要文化財 《十一面観音立像》 平安時代 医王寺蔵(木之本町大見)
素朴で愛嬌のあるお姿の観音様も。
重要文化財 《観音菩薩立像》
鎌倉時代(建保4年・1216) 洞寿院蔵(余呉町菅並)
さらには、ちょっとコワモテの観音様や明王様もいらっしゃいます。
重要文化財 《愛染明王坐像》 鎌倉時代 舎那院蔵(宮前町)
これほどまでにバリエーションが豊富な仏像の数々が、
京都でも奈良でもなく、滋賀県の長浜市に集中しているというのが、何よりも興味深かったです。
さすがは、観音の里。
個人的に、一番印象に残っているのは、何といっても、正妙寺の 《千手千足観音立像》 です。
(画像はこちらに。)
“千手” であるのは珍しくないですが、
“千手” なだけでなく、“千足” でもある世にも珍しい観音様。
千本の手も、千本の足も、全く羨ましくないのですが、
観音様の表情が、「いいだろ!」 と言わんばかりに自慢げなのが、若干癪に障りました(笑)
また、舎那院の 《薬師如来坐像》 も、印象に残った仏像の一つ。
(画像は、こちらに。)
左手に持った薬壺が、やたらと小さかったです。
中身は、きっとタイガーバーム。
それから、宝厳寺の 《弁才天坐像》 も印象的でした。
長浜市指定文化財 《弁才天坐像》
室町時代(弘治3年・1557) 宝厳寺蔵(長浜市早崎町 竹生島)
ありがたいお姿なのですが、なんとなくバランスが妙。
リアルな等身でもなく、かといって、完全にデフォルメされているわけでもなく。
「う~ん、この不思議なバランス、どこかで見たことがあるんだよなぁ。」
数分、デジャヴを感じたのち、
「あ、ビックリマンシールっぽいんだ」
と、自分的にはスッキリしました。
さてさて、展覧会を観終わった後は、不忍池のほど近くにある上野の森ファーストビルへ。
その1階に、今年3月にオープンしたばかりのびわ湖長浜KANNON HOUSEがあります。
こちらは、長浜市が東京都内の情報発信拠点として作った施設で、
2か月に1体ずつ、長浜市から本物の観音様をお招きし、展示しています (しかも無料で!)。
今観られるのは、尊住院の 《聖観音立像》 。
展覧会と合わせて、訪れてみてはいかがでしょうか。
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観音の里の祈りとくらし展Ⅱ-びわ湖・長浜のホトケたち-
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