群馬県立館林美術館にやってきました。
この広い野原いっぱい・・・に、悠然と建つ美術館。
なんとも気持ちのいい建築です。
都心から館林駅まで、約1時間半。
駅から、タクシーで約10分かかりましたが。
はるばる来た甲斐がありました。
さて、そんな群馬県立館林美術館で、
現在開催されているのが、“再発見!ニッポンの立体” という展覧会。
その名の通り、ニッポンの立体をテーマにした展覧会です。
一言で、『ニッポンの立体』 と言っても、そのジャンルは多種多様。
土偶もあれば、
国内外で注目を集める根付もあり、
ここ数年、超絶リアルな牙彫でお馴染みの安藤緑山や、
同じく超絶技巧の陶芸家・宮川香山、
逆に、ゆるさが人気の円空仏もありました。
さらには、練馬区立美術館での大々的な初個展で話題になった野口哲哉さんをはじめ、
須田悦弘さんや棚田康司さんといった、現代アーティストの作品も取り揃えられていました。
予想以上のラインナップの豊富さ。
いい意味で裏切られた・・・というよりは、悪い意味で裏切られました (笑)
正直に言って、「なんでもアリ」 感が、ハンパなかったです。
店内に入ったら、壁一面にメニューが貼られていて、
「で、結局、何がオススメなの?てか、ここ何屋さんなの?」
というあの感覚に近いものがありました。
しかも、たちが悪いことに、
土偶に根付、安藤緑山、宮川香山、円空、野口哲哉さん…etc
ここ最近の展覧会で人気があったものを、取り揃えた感は否めません。
でも、ちょっとずつしか紹介出来ていないので、どれも魅力を深堀できていないという。。。
人気番組を寄せ集めたら何とかなるだろうと企画して、
結局、平均視聴率が7.7%しか取れなかった今年の27時間テレビに通ずるものがあります。
さらには、こんな 『ニッポンの立体』 も。。。
基本的に、面白いことは好きな僕ですが。
さすがに、この展示に限っては、悪ふざけのようにしか思えません (笑)
また、立体を紹介する展覧会なのに、ほとんどの展示ケースが壁に設置されており、
全方向から鑑賞できない作品ばかりだったことも、「なんだかなぁ」 という感じでしたが。
一番の 「なんだかなぁ」 は、この展覧会を通じて、
“ニッポンの立体とは何か?” という問いに対する答えが出ていなかったこと。
あまりにいろいろな立体が紹介されすぎていて、むしろ、問いがより深まった気がします。
『再発見』 する以前の問題でした。
とまぁ、展覧会全体としては、あれでしたが。
作品1点1点は面白いものが多いので、1ツ星。
ニッポンの立体に、罪はありません。
群馬県立館林美術館まで、はるばる来た甲斐があったと、行きは思っていましたが。
はるばる東京へ戻る帰り道の足取りは、重かったです。
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再発見!ニッポンの立体
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