俺は、今、モーレツに腹が立っている!
美術展の期間に合わせてレストランが提供する限定メニューってあるだろ?
あれは、何で、フレンチだとか、スイーツだとか、
女が喜ぶメニューばっかりなんだ?!
漢 [おとこ] が、そんなこじゃれたものを、食ってられるか!
漢なら、ガッツリと丼が食いたいんだ。
展覧会の期間に合わせて、アートな丼を誰か作ってくれ!
何、作らないだと?
なら、俺が作るしかないじゃないかっ!
そう。これが、漢のアート丼だ!
おかげさまで、今回で記念すべき10杯目を迎えることになりました。
意外にも、漢のアート丼ファンは多く、
「いつも楽しみにしています♪」 とか 「次は何を作るんですか?」 とか、
嬉しい言葉を頂く機会が多いのですが。
その際には、もれなく、
「でも、美味しそうじゃないですよねw」
という言葉もついてきます。
そこで、10杯目の今回は、見た目を重視!
盛り付けに全神経を注がざるを得ないアーティストをテーマに選びました。
その人物とは・・・・・
アール・ヌーヴォーを代表する画家アルフォンス・ミュシャ。
彼の作品世界をイメージして丼を作れば、
おのずと、見た目が華やかな美しい丼が誕生するはず。
もう誰にも、美味しくなさそうとは言わせません!!
さて、ミュシャの出世作にして代表作と言えば、《ジスモンダ》。
古代アテネを舞台にした恋愛劇 『ジスモンダ』 のために制作されたポスターです。
画面の中央に描かれているのは、誇り高き王妃のジスモンダに扮する舞台女優サラ・ベルナール。
このポスターは、当時大変な評判を呼び、それがきっかけで、
ミュシャは、サラのいわば 「座付きポスター作者」 のような存在となり、
それ以降も、サラのためのポスターを次々にデザインしていきました。
サラ・・・さら・・・皿?!
ということで、思い切って、今回はお皿に作っていこうと思います。
それも、ミュシャの作品をイメージして、縦長の。
皿の上に盛り付けてはありますが、
僕の中では、あくまで丼ですので、引き続き、よろしくお願いいたします (←?)。
丼と違って、皿は平面的。
ということは、ご飯も平面的に盛り付ける必要があります。
まずは、普通の丼に炊き立てのご飯を茶碗1杯分くらいよそい、
粉チーズ適量と、
醤油を数滴たらして、よく混ぜます。
フライパンでオリーブオイルを熱し、
お皿の形に合わせて成型したご飯を投入します。
(フライパンの大きさに合わせて、2等分しました)
片面をしっかり焼いたら、ひっくり返し、
もう片面も同じように焼き目がついたら、おやき風ごはんの完成。
それを、お皿に敷き詰めます。
色合いも、どことなくミュシャっぽいですが、
何よりも、平面的なところが、ミュシャっぽいです。
さぁ、この上に、さらにミュシャっぽいものを盛り付けていきましょう!
ミュシャと言えば、アール・ヌーヴォー。
なので、森永のぬーぼーを乗せることも、ちらっと考えたのですが、
ぬーぼーは、すでに販売されていないようなので、断念。
ダジャレに逃げず、アール・ヌーヴォーらしい食材を考えることにしました。
アール・ヌーヴォーの特徴は、植物的な曲線。
植物で・・・曲線で・・・そこに、ミュシャらしいキラキラ感もある食材と言えば・・・あっ!!
ということで、おやき風ご飯の上にめかぶをON。
さらに、そのセンターには、ミュシャの作品っぽく、女性をドーンと配したいところです。
そこで、「野菜の女王」 「白い貴婦人」 といった異名を持つ・・・
ホワイトアスパラガスをON。
《ジスモンダ》 が右手に持っている葉っぱをイメージして、枝付きのバジルもONしました。
今回は、まだまだ装飾にこだわります。
ミュシャの作品には、たびたび花が登場しますので、
食べれる花を、丼いっぱいに散らしてみました。
自分でいうのもなんですが、結構イイ感じなのではないでしょうか♪
さらにダメ押し。
ミュシャの作品には、たびたび星も登場しますので、
食べれる星を、丼いっぱいに散らしてみます。
「食べれる星=星たべよ」 を手に入れるべく、
近くのスーパーやお菓子屋さんを10軒以上巡ったのですが、ついぞ見つからず。
ぱりんこで代用。
こんな感じになりました。
・・・・・・・・・・・・。
星は、いらなかったなぁ。たぶん。
結局、見た目よりインパクトを重視してしまう僕なのでした。
ちなみに。
味は、意外や意外、ぱりんこのあまじょっぱさと食感が良いアクセントになっていました。
それなりに美味しかったので、ミュシャミュシャと食べてしまいました。
・・・・・おあとがよろしいようで (←?)。
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10杯目 これが、ミュシャ丼だ!
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