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Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
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オサムグッズの原田治展

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今年2016年は、オサムグッズが誕生して40周年を迎える節目の年。
それを記念して、現在、弥生美術館にて、
初の本格的な展覧会となる “オサムグッズの原田治展” が開催されています。

ポスター
(c)Osamu Harada/Osamu Goods(R)


オサムグッズとは、イラストレーター原田治さんのイラストがあしらわれたファンシーグッズ。
1980~90年代にかけて、絶大なる人気を博したそうで、
特に、「スクールバッグ」 は女子中高生垂涎のアイテムだったそうです。

Schoolbag(Jack)
Schoolbag(Jack)  (c)Osamu Harada/Osamu Goods(R)

Tooth Brush
Tooth Brush  (c)Osamu Harada/Osamu Goods(R)


会場には、そんな 「スクールバッグ」 をはじめとするオサムグッズが一堂に会しています。
その数、なんと約1000点!

会場



世代が違うため、そこまでオサムグッズに思い入れのない僕ですら、

「わー、なんか懐かしい!」

と思ったくらいですから。
オサムグッズと青春時代を共にした人ならば、
この会場に入った瞬間に、卒倒してしまうのではないでしょうか。
星
平野ノラといい、オサムグッズといい、今なんとなくバブル時代ブームが来ている気がします。


さてさて、僕の中では、「原田治さん=ミスタードーナツのグッズの人」、
「いつも同じような絵ばかり描いている人 (←超失礼!) 」という印象だったのですが。
今回の展覧会を通じて、そのイメージがガラッと変化。
彼のイラストレーター哲学のようなものに触れて、
改めて、スゴいクリエーターなのだと、実感することが出来ました。

Illustration Original(Mother Goose)
Illustration Original(Mother Goose)  (c)Osamu Harada/Osamu Goods(R)


特に印象に残っているのは、ただ可愛く描くのではなく、
ほんの少しだけ 「悲しみ」 をキャラクターに投影させているというもの。
その絶妙な隠し味が、原田治さんの唯一無二の世界観を生み出していたのですね。
確かに言われてみると、決してハッピーなだけじゃなく、
微妙なニュアンスがキャラクターの表情に含まれている気がします。


Poster
Poster  (c)Osamu Harada/Osamu Goods(R)


最後に、今回の展覧会で知った原田治トリビアをご紹介いたしましょう。

カルビーのポテトチップスに描かれているキャラクターをデザインしたのは、原田治さん。

カルビー


東急線の戸袋付近で注意を促しているクマをデザインしたのも、原田治さん。

戸袋





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