現在、山種美術館で開催されているのは・・・
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
“浮世絵 六大絵師の競演―春信・清長・歌麿・写楽・北斎・広重―” という展覧会。
近現代の日本画のコレクションで知られる山種美術館だけに、
「えっ?山種美術館で浮世絵展??」
と驚かれた方も、いらっしゃるでしょうが。
実は、約90点と小規模ながらも質の高い浮世絵コレクションを有しているのです。
一番の目玉は、歌川広重の保永堂版 《東海道五拾三次》。
全56点 (53次+始点の日本橋+終点の京都+表紙) がフルコンプリートされています。
しかも、その多くが、初摺り。
あの浮世絵専門の美術館 (←どの?) が所蔵している 《東海道五拾三次》 よりも、保存状態は上。
これまで何度か、《東海道五拾三次》 を見たことがあるという方も、
浮世絵専門の美術館でないため公開されることが極めて少ない、
つまり、それだけ保存状態が良い山種美術館の 《東海道五拾三次》 をどうぞご覧くださいませ。
次にまとめて観られるのは、いつかわかりませんよ。
さらに、見逃せないのが、鈴木春信の 《梅の枝折り》 です。
こちらは、世界でも数点しか残っていないレア浮世絵。
『浮世絵GO』 (←?) をプレイしている人なら、是非ともゲットしておきたい浮世絵です。
また、珍しいといえば、東洲斎写楽の大首絵も3点あります。
今回の展覧会では、こちらの2点に関しては、
フラッシュを焚かないなどの条件付きで、写真撮影がOK!
写楽の浮世絵と2ショット (もしくは3ショット) が撮れるという超貴重な機会です。
待受画面に、是非!
さて、今回の展覧会は、浮世絵ファンだけでなく、
「あまり浮世絵を知らなくて・・・」 という方にもオススメ。
浮世絵そのものクオリティが高いのは、何度もお伝えした通りですが、
それに加えて、丁寧で読みやすい解説パネルが随所に設置されています。
初心者からマニアまで。
どなたでも楽しめる浮世絵展でした。
ちなみに、そんな浮世絵展を閉館後に貸し切ってしまうスペシャルなイベント・・・
“『そうだ 江戸、行こう』ぬるっと5周年突破スペシャル そうだ 山種美術館、貸切ろう。”
を9月17日に開催します。
太田記念美術館の渡邉晃学芸員との浮世絵トークあり、
山種美術館の学芸員さんも交えた展覧会トークあり、のバラエティ豊かなイベントです。
詳細は、こちらに↓
現在募集中のアートツアー
皆様のご参加を心よりお待ちしております。
・・・・・と、告知で終わるのもなんなので。
山種美術館のトリビアを、最後に一つ。
この秋の 「お~いお茶」 のパッケージにデザインされている紅葉は、
山種美術館が所蔵する酒井鶯蒲の 《夕もみぢ図》 が元となっている。
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浮世絵 六大絵師の競演―春信・清長・歌麿・写楽・北斎・広重―
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