サントリー美術館で開催中の “鈴木其一 江戸琳派の旗手” に行ってきました。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
姫路藩主の家に生まれたセレブながらも、
絵師として美術史に名を残し、江戸琳派の祖とされる酒井抱一。
その一番弟子にあたる鈴木其一をフィーチャーした日本初の大回顧展です。
会場には、鈴木其一の初期から晩年まで、
国内外から集められた名品、新出作品が一堂に介していました。
これまでは、「酒井抱一の弟子」 というフィルターを通して観ていたから気づきませんでしたが。
この展覧会で、其一の画業の変遷を目の当たりにしてみて、初めて気が付いたことがあります。それは師匠である酒井抱一が亡くなってから、別人のように画風が変化したということ。
キャラ激変ぶりが、ハンパなかったです。
最初こそは、こちらの師匠の酒井抱一の絵画のような品があって清冽な作品を描いていましたが
。
其一33歳の時に、師匠が没して以降は、段々と自分の個性を出すようになります。
鈴木其一 《夏秋渓流図屏風》 六曲一双 江戸時代 19世紀 根津美術館
(注:展示期間は10/5~10/30です)
それでも30代の頃は、まだ抑えていた印象ですが、
歳を重ねるごとに、個性の流出ぶり (?) は止まらず。
晩年には、フルスロットル。
結果、師匠の酒井抱一とは全く違う独自のビビットな世界観を確立していました。
ちなみに、上の写真に映っているのは、《富士千鳥筑波白鷺図屏風》 (個人蔵) という作品。
もし、これから展覧会に行かれる方は、
是非、右隻にうじゃうじゃ描かれた千鳥にご注目ください。
クセがすごい!
エジプトの壁画みたいな顔をしていました。
今回出展されている作品の中で、特に其一ワールド全開なのが、
ポスターのメインビジュアルにも使われているメトロポリタン美術館所蔵の 《朝顔図屏風》 です。
鈴木其一 《朝顔図屏風》 六曲一双 江戸時代 19世紀
アメリカ・メトロポリタン美術館©The Metropolitan Museum of Art. Image source: Art Resource, NY 【全期間展示】
朝顔、襲来。
実に鮮烈で強烈。
咲き誇る朝顔が、まるでこちらに襲い掛かってくるかのような印象を受けました。
平面の画面から飛び出してきそうな気配。
まるでチームラボの三次元CG作品を観ているかのよう。
なんとも不思議な鑑賞体験でした。
┃会期:2016年9月10日(土)~10月30日(日)
┃会場:サントリー美術館
┃http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2016_4/
1位を目指して、ランキングに挑戦中!(現在7位です)
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(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
姫路藩主の家に生まれたセレブながらも、
絵師として美術史に名を残し、江戸琳派の祖とされる酒井抱一。
その一番弟子にあたる鈴木其一をフィーチャーした日本初の大回顧展です。
会場には、鈴木其一の初期から晩年まで、
国内外から集められた名品、新出作品が一堂に介していました。
これまでは、「酒井抱一の弟子」 というフィルターを通して観ていたから気づきませんでしたが。
この展覧会で、其一の画業の変遷を目の当たりにしてみて、初めて気が付いたことがあります。それは師匠である酒井抱一が亡くなってから、別人のように画風が変化したということ。
キャラ激変ぶりが、ハンパなかったです。
最初こそは、こちらの師匠の酒井抱一の絵画のような品があって清冽な作品を描いていましたが
。
其一33歳の時に、師匠が没して以降は、段々と自分の個性を出すようになります。
鈴木其一 《夏秋渓流図屏風》 六曲一双 江戸時代 19世紀 根津美術館
(注:展示期間は10/5~10/30です)
それでも30代の頃は、まだ抑えていた印象ですが、
歳を重ねるごとに、個性の流出ぶり (?) は止まらず。
晩年には、フルスロットル。
結果、師匠の酒井抱一とは全く違う独自のビビットな世界観を確立していました。
ちなみに、上の写真に映っているのは、《富士千鳥筑波白鷺図屏風》 (個人蔵) という作品。
もし、これから展覧会に行かれる方は、
是非、右隻にうじゃうじゃ描かれた千鳥にご注目ください。
クセがすごい!
エジプトの壁画みたいな顔をしていました。
今回出展されている作品の中で、特に其一ワールド全開なのが、
ポスターのメインビジュアルにも使われているメトロポリタン美術館所蔵の 《朝顔図屏風》 です。
鈴木其一 《朝顔図屏風》 六曲一双 江戸時代 19世紀
アメリカ・メトロポリタン美術館©The Metropolitan Museum of Art. Image source: Art Resource, NY 【全期間展示】
朝顔、襲来。
実に鮮烈で強烈。
咲き誇る朝顔が、まるでこちらに襲い掛かってくるかのような印象を受けました。
平面の画面から飛び出してきそうな気配。
まるでチームラボの三次元CG作品を観ているかのよう。
なんとも不思議な鑑賞体験でした。
┃会期:2016年9月10日(土)~10月30日(日)
┃会場:サントリー美術館
┃http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2016_4/
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