「昨年開催されたヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展を見逃してしまった!」
という皆様に朗報です。
その日本館で発表され、各国から来場した鑑賞者、批評家、
そして、メディアから高い評価を得た塩田千春さんの展示 《掌の鍵》 が、
現在、KAAT神奈川芸術劇場の中スタジオにて、帰国記念展という形で展開されています。
それも、巡回展のように、ただそのまま展示するのではなく、
作品を一歩進化させ、グレードアップした状態で発表しています。
そんな “塩田千春 『鍵のかかった部屋』” は、10月10日まで開催中。
さて、ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展で発表された 《掌の鍵》 は、
世界中の人々から集められた鍵 (その数、18万個!) と、
大量の赤い毛糸、そして、2艘の船を使った大胆なインスタレーション作品でしたが。
今回の新作は、鍵 (今回は、1万5千個!) と大量の赤い毛糸はそのままに、
新たな要素として、船の代わりに古い扉が加わっています。
(ちなみに、扉は塩田さんが活動拠点にしているベルリンから持ってきたもの)
ビジュアル的に、とてもインパクトのあるインスタレーション作品です。
会場に一歩足を踏み入れた瞬間に、現実世界とは違うどこか別の世界、
もしくは演劇の世界に飛び込んでしまったかのような不思議な感覚に陥りました。
会場は写真撮影可能。
美しい光景だから、写真をパシャパシャ撮るというのもあるのですが。
写真を撮るという日常的な行動することで、自分を保っていたような気もします。
しかも、
もともとスタジオにあったという鏡のせいで、異空間ぶりは最高潮に!
アートテラーとして、これまで数々の異空間を体験してきましたが (?)。
歴代でも5本の指に入る強烈な異空間でした。
ちなみに、作品はこれだけ。
他の作品があるわけではありません。
・・・・・・・・・・・・・・。
“まぁ、せっかく横浜まで来たし、もう少し滞在してみようかな”
とりあえず、設置された椅子に座ってみることに。
さすがに、しばらく会場にいると、インパクトは薄れます。
で、ぼーっと赤い糸や鍵、扉を見ながら、いろいろ考えるわけです。
赤い糸は、運命を表しているのか、それとも人間関係か。
もしくは、ネットワーク社会のような現代社会のメタファーなのか。
同じように、使い古された鍵や扉からも、いろいろ連想するわけです。
きっと何かのメタファーなのでしょう。
そうこう考えを巡らせているうちに、気づけば短くない時間が経過。
まるで一つの演劇を見たかのような充足感がありました。
ちなみに、演劇ではありませんが。
会期中に、この空間でダンスや音楽の公演もあるとのこと。
塩田千春作品とダンスや音楽が、どう化学反応を起こすのか楽しみです。
1位を目指して、ランキングに挑戦中!(現在7位です)
下のボタンをポチッと押して頂けると嬉しいです!
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その日本館で発表され、各国から来場した鑑賞者、批評家、
そして、メディアから高い評価を得た塩田千春さんの展示 《掌の鍵》 が、
現在、KAAT神奈川芸術劇場の中スタジオにて、帰国記念展という形で展開されています。
それも、巡回展のように、ただそのまま展示するのではなく、
作品を一歩進化させ、グレードアップした状態で発表しています。
そんな “塩田千春 『鍵のかかった部屋』” は、10月10日まで開催中。
さて、ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展で発表された 《掌の鍵》 は、
世界中の人々から集められた鍵 (その数、18万個!) と、
大量の赤い毛糸、そして、2艘の船を使った大胆なインスタレーション作品でしたが。
今回の新作は、鍵 (今回は、1万5千個!) と大量の赤い毛糸はそのままに、
新たな要素として、船の代わりに古い扉が加わっています。
(ちなみに、扉は塩田さんが活動拠点にしているベルリンから持ってきたもの)
ビジュアル的に、とてもインパクトのあるインスタレーション作品です。
会場に一歩足を踏み入れた瞬間に、現実世界とは違うどこか別の世界、
もしくは演劇の世界に飛び込んでしまったかのような不思議な感覚に陥りました。
会場は写真撮影可能。
美しい光景だから、写真をパシャパシャ撮るというのもあるのですが。
写真を撮るという日常的な行動することで、自分を保っていたような気もします。
しかも、
もともとスタジオにあったという鏡のせいで、異空間ぶりは最高潮に!
アートテラーとして、これまで数々の異空間を体験してきましたが (?)。
歴代でも5本の指に入る強烈な異空間でした。
ちなみに、作品はこれだけ。
他の作品があるわけではありません。
・・・・・・・・・・・・・・。
“まぁ、せっかく横浜まで来たし、もう少し滞在してみようかな”
とりあえず、設置された椅子に座ってみることに。
さすがに、しばらく会場にいると、インパクトは薄れます。
で、ぼーっと赤い糸や鍵、扉を見ながら、いろいろ考えるわけです。
赤い糸は、運命を表しているのか、それとも人間関係か。
もしくは、ネットワーク社会のような現代社会のメタファーなのか。
同じように、使い古された鍵や扉からも、いろいろ連想するわけです。
きっと何かのメタファーなのでしょう。
そうこう考えを巡らせているうちに、気づけば短くない時間が経過。
まるで一つの演劇を見たかのような充足感がありました。
ちなみに、演劇ではありませんが。
会期中に、この空間でダンスや音楽の公演もあるとのこと。
塩田千春作品とダンスや音楽が、どう化学反応を起こすのか楽しみです。
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