今年の芸術の秋の大本命展覧会の一つ “ダリ展” が、ついに始まりました!
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
こちらは、日本では約10年ぶり、過去最大級となる天才サルバドール・ダリの回顧展で、
ガラ=サルバドール・ダリ財団、サルバドール・ダリ美術館、国立ソフィア王妃芸術センターという、
世界の3つの主要なダリ・コレクションが、日本で豪華初共演!
サルバドール・ダリ 《謎めいた要素のある風景》 1934年 72.8×59.5cm 板に油彩 ガラ=サルバドール・ダリ財団蔵
Collection of the Fundació Gala-Salvador Dalí, Figueres © Salvador Dalí, Fundació Gala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan, 2016.
さらには、日本全国の美術館が所蔵するダリの名品も大集結しています!
サルバドール・ダリ 《テトゥアンの大会戦》 1962年 304.0×396.0 cm カンヴァスに油彩 諸橋近代美術館蔵
© Salvador Dalí, Fundació Gala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan, 2016.
*東京会場のみ展示
総数約250点の作品が一堂に会した会場は、まるでダリのフェス状態。
ダリフェスです。
ダリの作品からダダ漏れしているパワーを浴びれば、アガること間違いなし。
天才ダリの元気が出る展覧会です。
さて、今回のダリ展、いわゆるダリらしい作品ももちろん多数出展されているのですが。
左から順に、《幻想的風景 暁(ヘレナ・ルビンスタインのための壁面装飾)》 1942年 249.0×243.0 cm カンヴァスにテンペラ 横浜美術館蔵
《幻想的風景 英雄的正午(ヘレナ・ルビンスタインのための壁面装飾)》 1942年 251.0×224.0cm カンヴァスにテンペラ 横浜美術館蔵
《幻想的風景 夕べ(ヘレナ・ルビンスタインのための壁面装飾)》 1942年 247.5×247.0cm カンヴァスにテンペラ 横浜美術館蔵
© Salvador Dalí, Fundació Gala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan, 2016
《引出しのあるミロのヴィーナス》 1936年(1964年に再鋳造) 100.0×29.8×27.9cm 白く塗られたブロンズ、白てんの毛皮の房 サルバドール・ダリ美術館蔵
Collection of the Salvador Dalí Museum, St. Petersburg, Florida Worldwide rights: © Salvador Dalí, Fundació Gala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan, 2016.In the USA: ©Salvador Dalí Museum Inc. St. Petersburg, Florida, 2016.
ダリがダリらしくなる前の初期の作品も多く出展されていました。
左から順に、《キュビスム風の自画像》 1923年 104.0×75.0cm 板に貼りつけた厚紙に油彩、コラージュ 国立ソフィア王妃芸術センター蔵
Collection of the Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofía, Madrid © Salvador Dalí, Fundació Gala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan, 2016.
《フィゲラスのジプシー》 1923年 104.0×75.0cm 厚紙に油彩、グワッシュ、コラージュ 国立ソフィア王妃芸術センター蔵
Collection of the Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofía, Madrid © Salvador Dalí, Fundació Gala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan, 2016.
《カダケス》 1923年 96.5×127.0cm カンヴァスに油彩 サルバドール・ダリ美術館蔵
Collection of the Salvador Dalí Museum, St. Petersburg, Florida Worldwide rights: © Salvador Dalí, Fundació Gala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan, 2016.In the USA: ©Salvador Dalí Museum Inc. St. Petersburg, Florida, 2016.
マティスっぽい作品があったり、ピカソのキュビズムっぽい作品があったり。
天才の名を欲しいままにするダリも、
ちゃんと模索の時期 (下積み時代?) があったのですね。
何だか親近感がわきました (笑)
また、晩年近くの作品も多く出展されています。
《ファン・デ・エレーラの「立方体論」について》 1960年頃、59.5×56.0cm カンヴァスに油彩 国立ソフィア王妃芸術センター蔵
Collection of the Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofía, Madrid © Salvador Dalí, Fundació Gala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan, 2016
左から順に、《無題、エル・エスコリアル宮の中庭にいるベラスケスの《セバスティアン・モーラ》 》 1982年 60.0×73.0cm カンヴァスに油彩 サルバドール・ダリ美術館蔵
《無題、エル・エスコリアル宮の中庭にいるベラスケスの《マルガリータ王女》 》 1982年 73.0×59.5cm カンヴァスに油彩 サルバドール・ダリ美術館蔵
Collection of the Salvador Dalí Museum, St. Petersburg, Florida Worldwide rights: © Salvador Dalí, Fundació Gala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan, 2016.In the USA: ©Salvador Dalí Museum Inc. St. Petersburg, Florida, 2016.
シュールさは、少しマイルドになっています。
代わりに、ロジカルな要素が強まっている印象でした。
歳を重ねるごとに知性派な部分を強めているビートたけしさんを髣髴とさせるものがあります。
ちなみに、ダリの代表作と言えば、溶ける時計が印象的な 《記憶の固執》 。
残念ながら、今回はその作品は来日していないのですが。
《記憶の固執》 をモチーフにした宝飾品や、
サルバドール・ダリ 《記憶の固執(ピン)》 1949年 7.0×6.0×1.5cm 金、ダイヤモンド サルバドール・ダリ美術館蔵
Collection of the Salvador Dalí Museum, St. Petersburg, Florida Worldwide rights: © Salvador Dalí, Fundació Gala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan, 2016.
In the USA: ©Salvador Dalí Museum Inc. St. Petersburg, Florida, 2016
《記憶の固執》 とネタがまるかぶり (?) の素描作品など、
サルバドール・ダリ 《炸裂する柔らかい時計》 1954年 12.7×17.1cm 紙にインク、鉛筆 サルバドール・ダリ美術館蔵
Collection of the Salvador Dalí Museum, St. Petersburg, Florida Worldwide rights: © Salvador Dalí, Fundació Gala-Salvador Dalí, JASPAR, Japan, 2016.
In the USA: ©Salvador Dalí Museum Inc. St. Petersburg, Florida, 2016.
溶ける時計のビジュアルは、わりと目にすることが出来ますので、ご安心くださいませ (笑)
最後に、告知を一つ。
今回の “ダリ展” を10倍楽しめるトークショーを10月14日 (金) に開催することとなりました!
場所は、今話題の蔦屋家電。
二子玉川の最新オシャレスポットで、ダリについて語ります。
久しぶりのアートテラーのネタライブですので、ご都合が合う方は是非遊びにいらしてくださいませ。
いろいろとネタコーナーを用意しています。
そんなに気合が入っているのに、なんと参加費は無料。
詳細は、こちらです↓
元吉本芸人 アートテラー・とに~、ダリの魅力を語る
┃会期:2016年9月14日(水)~12月12日(月)
┃会場:国立新美術館 企画展示室1E
┃http://salvador-dali.jp/
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ダリ展
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