大東京お笑い建築ツアーの行程を、
誰にでも楽しんで頂けるように、 『もしもの日曜日の建築ツアー』 として提案する企画。
「もしも建築ツアーズ
~the architecture tour makes your Sunday Happy~」
今回は、シリーズ初となる企画。
自転車で巡る建築ツアーです。
歩きでは、なかなか巡れない名建築の数々も、
自転車移動なら、スイスイ巡ることが出来ます。
散歩気分ではなく、サイクリング気分の建築ツアーをお楽しみくださいませ♪
スタートは、浅草。
二天門の隣にある、こちらの建築から↓
01 日本堤消防署二天門出張所/難波和彦
東京都台東区浅草2-35-9
ここに注目!
○「箱の家」 (=真四角の建築) シリーズに特化した難波和彦による “箱の消防車”
○道路に面した北面と西面が鉄のルーバーに覆われている
[とに~の呟き]
「この建物の真向かいにあるアミューズミュージアムには、何度もお世話になっていますが。
まさか、そのすぐ近くに、建築家の作品があったとは?!
そう気づかさせないほど、地味。よくいえば、シンプル」
02 円通寺/原尚
東京都墨田区向島3-11-6
ここに注目!
○禅建築は前衛であるという考えを具現化
○小さな敷地を立体化し本堂、客室、庫裏の総てが入っている (墓地も!)
○外観の中央には、大きな円形のマジックミラー
[とに~の呟き]
「どこぞの新興宗教の建物かと思いきや、漕洞宗。禅寺でした。
なぜ、こんな形になったのか・・・。考えだしたら、悩みます。
まさに、禅。」
03 東京都現代美術館/原尚
東京都墨田区向島3-11-6
ここに注目!
○全長160mにもおよぶガラスのエントランスロビー
○V字の柱によるファサードデザイン
○展示室は計5フロア、約7000平方メートルに及ぶ超巨大スペース
[とに~の呟き]
「現代アートの美術館なのに、建物は、意外と無難。
“悪くないよ。悪くなくは無いんだけどね・・・う~ん、何か惜しいんだよね”
という、やや物足りなさ感のある建築」
04 涼亭/保岡勝也
東京都江東区清澄3-3-9
ここに注目!
○池に突き出るようにして建てられた数寄屋造りの建物
○勾配がなだらかで、薄い銅版葺の屋根が特徴的
[とに~の呟き]
「全体的に、いい感じの建築なのに、足元がレンガ!
スーツなのに、スニーカー…みたいな違和感。」
05 ○△□ハウス/石井和紘
東京都江東区潮見
ここに注目!
○道路のカーブに合わせた扇状の平面をした集合住宅
○最上部にあるインパクト大の円柱、円錐、四角柱も、それぞれ居住スペースになっている
[とに~の呟き]
「○△□の形の衝撃度もさることながら。
緑と青の外装も衝撃!それに合わせるように (?) 、1階にファミマが入っていました。
この建築を観てから、
のこいのこの歌が、頭から離れません (笑)」
06 風の卵/伊東豊雄
東京都中央区佃2-1-1
ここに注目!
○マンションの駐車場入り口に設置されたオブジェ
○まだブレイクする前の伊東豊雄の作品
○パンチメタルを使用することで浮遊感を表現
[とに~の呟き]
「佃に、UFO現る?!
という印象だったのですが、道行く人々は、全く気に留めていないようでした。
この辺りの人にとっては、もはや、このオブジェは、当たり前の光景なのですね」
07 聖路加国際病院 聖ルカ礼拝堂/アントニン・レーモンド他
東京都中央区明石町10-1
ここに注目!
○アントニン・レーモンドらしいモダニズム建築の要素が随所に見られる
○モダニズムな外部に反して、内部は伝統的なゴシック様式
[とに~の呟き]
「いやぁ、イイ建物だ、イイ建物だ♪
・・・と見学していたのは、実は裏側だったそうです。
正面から見たかった・°・(ノД`)・°・」
08 はたのいえ/山本想太郎
東京都中央区
ここに注目!
○「砦」 をイメージした住宅
○幹線道路と首都高速道路に面しているため、遮音性を重視して設計された
○頂部にはアーティストの本間純さんの 《Family Flags》 という作品が設置されている
[とに~の呟き]
「首都高の近くに、個人宅が!
建築そのものよりも、そっちに、まずは驚きました。
『この騒音には、白旗ですわ…』 と言っているように見えなくもない」
09 日本ペンクラブ 新館/北川原温
東京都中央区日本橋兜町20-3
ここに注目!
○楕円筒形をした黒い建物
○“都市の中に置かれた1粒の水滴” をイメージして設計された
[とに~の呟き]
「形はシンプルなのに、十分すぎるくらいに存在感を放っていました。
こういう表現の建築もあるのですね。
日本ペンクラブは、その建築をもってして、表現の自由を訴えている」
10 丸石ビルディング/北川原温
東京都中央区日本橋兜町20-3
ここに注目!
○1階の外壁は、石材。2階より上には、スクラッチタイルが用いられている
○1階部の外壁には、リスや葡萄など、様々な動植物のレリーフが彫刻されている
[とに~の呟き]
「落ち着いた雰囲気を醸し出しつつも。
よく見ると、たくさんのレリーフがあり、豪華絢爛。
可愛いレリーフの数々に交じって・・・
謎のオジサン!
あんた誰?」
11 同潤会上野下アパート/財団法人同潤会
東京都台東区東上野
(説明は、 【集合住宅編】 にて)
12 浅草文化観光センター/隈研吾
東京都台東区雷門2-18-9
ここに注目!
○切妻屋根の平屋の建物を積層したデザイン
○フロアごとに木製のルーバーの位置が違う
[とに~の呟き]
「最上部には、展望フロアがありました。
奇抜な外観とは打って変わって、内部は、普通によい空間。
ただ普通によい空間なので、印象は薄い」
浅草を出発し、浅草に戻ってくる、この自転車建築ツアールート。
途中ほとんど休憩なしで、走行時間は、約5時間。
さすがに、ちょっと疲れましたかね (笑)
皆様におきましては、どうぞ休憩を適時取りながら、ツアーを巡ってくださいませ。
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