先日、銀座を歩いていたときのこと。
ポーラ銀座ビルのショーウィンドウにに何やら怪しげなオブジェ (?) があるのを発見!
綺麗なんだか、汚いんだか、何なのだか。
とにかく、 “怪奇” としか形容できない、この物体。
気になって調べてみると、
岡本光市さんというプロダクトデザイナーによる 《lighting chair》 という新作の照明なのだとか。
照明部分以外に、いろいろと無駄がある気がしますが。。。
(イスとか絡まったコードとか無数のスイッチとか)
なんでも、現在、このポーラ銀座ビル内にあるポーラミュージアムアネックスでは、
岡本光市さんをフィーチャーした “switch ー岡本光市 遊びのデザインー” が開催中とのこと。
他のデザイン作品も気になるので、
その足で、ポーラミュージアムアネックスに行ってみました。
会場に広がっていたのは、
ショーウィンドウにあった 《lighting chair》 同様、一見何だかよくわからないものばかりの光景。。。
「???」
この不思議な世界観は、ここに足を踏み入れた人にしか、わかりますまい。
ただ、一つ一つの作品に向き合えば、
ただヘンテコなデザインなわけではないことがわかります。
例えば、こちらの 《construction chair》 というイス。
0.5mmという薄さの銅の四角い管を、
481本使用して造られたイスなのだそうです。
発想は、とてもシンプル。
しかし、このイスには、驚きの秘密が・・・。
なんと、岡本さんが、一つ一つハンダ付けして、制作したのだとか。
手間ひま、どんだけ!
そんな岡本さんが、ゲームを作るとどうなるのか。
はい、こうなります↓
一見、よくわからない謎の金属の球体。
よく見ると・・・
そう。ダイヤルキーであることがわかります。
その絡まっている数、実に、1000本!
こちらの 《1000 combination locks》 は、すべてのキーのダイヤルを合わせて、絡まりを外すゲームです。
・・・・・・絶対に、挑戦したくない (笑)
サウンドプロデューサーでもある岡本さん。
こんな作品も作っています。
その名も、 《Pendulum Sound Machine》
・・・あれれ?
レコードには、溝がありません。
どうやって、音を鳴らすの??
正解は、レコード盤に付いた突起により、
それぞれに連動する振り子が動き、上の皿を叩くという仕組み。
ハイテクなのか、アナログなのか、よくわからない打楽器です。
楽器と言えば、こちらは、新作の 《musical table》 。
テーブルと、床に置かれた500個のオルゴールが繋がっており、
テーブルに敷き詰められた電気制御が、
来場者の動きに反応してランダムに音を奏でるというマシーン。
近づいたら、急に音が鳴ったので、ビックリしました。
ここまで紹介したデザインは、どれもこれも家には欲しくないものばかりでしたが (笑)
“家にあってもいいかなぁ” と思ったものもあったので、ご紹介。
それは、 《reconstruction chandelier》
工事現場などで見かけるクリップライトを溶接し、
24金メッキ塗装し、シャンデリアに仕立て上げたという斬新な照明器具。
なんとも都会的な光です。
工場萌えな人に送ると喜ばれる・・・かも。
スッキリしたデザイン。シンプルなデザイン。
そんな現在のデザイン界の主流を、あえて避けて、我が道を行くような岡本光市デザイン。
そのデザインに、なんというか静かな狂気のようなものさえ、感じました。
こういうデザインの世界もあるんだと、デザインを見る目が確実に変わります。
ちなみに。
帰宅後、気になったので、他に岡本光市さんのデザインしたものを検索してみました。
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・・・やっぱり狂気の人だ (笑)
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switch ー岡本光市 遊びのデザインー
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