現在、東京オペラシティアートギャラリーで開催されているのは、
“オランダのモダン・デザイン リートフェルト/ブルーナ/ADO” という展覧会。
(注:会場は撮影禁止です。記事に使用している画像は、特別に提供して頂いたものです)
オランダのモダンデザインをテーマにした展覧会で、
オランダのモダンデザインを語るうえで外すことのできない3者に焦点が当てられています。
まず、1人目はヘリット・トーマス・リートフェルト。
オランダの前衛芸術運動 「デ・ステイル」 を代表する建築家でありデザイナーです。
(デ・ステイル・・・三原色と直線という最も基本的な造形要素によって新たな環境を生みだすことを目指す運動)
代表作は、椅子の名作の一つに数えられている 《レッド・ブルー・チェア》。
個人的にリートフェルトが好きなので、《レッド・ブルー・チェア》 は、それこそもう何度も目にしていますが。
そのたびに新鮮に感じ、そのたびにスタイリッシュさに感動を覚えます。
今から約100年前に発表された椅子とは、到底思えません。
そして、これも毎回感じることなのですが、
“インテリアとしては完璧だけど、椅子としてはどうなんだろう・・・”
座ってみたいという欲求は、不思議なほどに湧いてきません (笑)
何度か別の機会で、《レッド・ブルー・チェア》 に座ったことがありますが、座り心地は良くなかったです。
座面も背もたれも、板なので。
今回の展覧会では、《レッド・ブルー・チェア》 以外のリートフェルトの椅子の数々も紹介されていました。
うん、どの椅子も座りづらそう。。。
リートフェルトの椅子は、実際に座るよりも、展覧会などで鑑賞するのがベターです。
さて、オランダのモダンデザイン2人目のキーパーソンは、
ちいさなうさこちゃん (1才からのうさこちゃんの絵本セット1) (子どもがはじめてであう絵本)/ディック ブルーナ
ミッフィーちゃんの作者でおなじみのディック・ブルーナ。
やはり彼にも、デ・ステイルの精神が受け継がれています。
ただ可愛いだけじゃなく、シンプルさを突き詰めたデザインは、哲学性すら感じます。
会場には、ミッフィーの絵本の原画をはじめ、
彼が手掛けたペーパーバックの表紙デザインやポスターの数々が一堂に会していました。
ファンならずとも、この光景には思わず 「おぉ!」 と声を上げてしまうはず。
温かみがありながらも、開放的。
実に素敵な展示空間でした。
リートフェルトやディック・ブルーナはそれぞれ、これまでにも日本で紹介されてきましたが。
今回の展覧会を通して初めて日本で本格的に紹介されているのが、ADO (アド) 。
オランダの国民的玩具シリーズです。
「ADO」 はオランダ語で 「Arbeid Door Onvolwaardigen(=障がい者の仕事)」 の略。
とあるサナトリウムの労働セラピー長に抜擢されたデザイナーのコー・フェルズーは、
回復期にある肺結核の患者たちが社会復帰出来るようにと、作業療法を行うことにしました。
そうして制作されたのが、これらの木製玩具だったのです。
社会の役にも立ちつつ、その造形力の高さから子供にも喜ばれる。
なんとWin-Winなデザインなのでしょう。
オランダと言えば、レンブラント。
もしくは、フェルメール、ゴッホくらいなものかと思っていましたが (←失礼!)。
20世紀に入っても、輝き続けている国であったことを再認識する展覧会でした。
1位を目指して、ランキングに挑戦中!(現在7位です)
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“オランダのモダン・デザイン リートフェルト/ブルーナ/ADO” という展覧会。
(注:会場は撮影禁止です。記事に使用している画像は、特別に提供して頂いたものです)
オランダのモダンデザインをテーマにした展覧会で、
オランダのモダンデザインを語るうえで外すことのできない3者に焦点が当てられています。
まず、1人目はヘリット・トーマス・リートフェルト。
オランダの前衛芸術運動 「デ・ステイル」 を代表する建築家でありデザイナーです。
(デ・ステイル・・・三原色と直線という最も基本的な造形要素によって新たな環境を生みだすことを目指す運動)
代表作は、椅子の名作の一つに数えられている 《レッド・ブルー・チェア》。
個人的にリートフェルトが好きなので、《レッド・ブルー・チェア》 は、それこそもう何度も目にしていますが。
そのたびに新鮮に感じ、そのたびにスタイリッシュさに感動を覚えます。
今から約100年前に発表された椅子とは、到底思えません。
そして、これも毎回感じることなのですが、
“インテリアとしては完璧だけど、椅子としてはどうなんだろう・・・”
座ってみたいという欲求は、不思議なほどに湧いてきません (笑)
何度か別の機会で、《レッド・ブルー・チェア》 に座ったことがありますが、座り心地は良くなかったです。
座面も背もたれも、板なので。
今回の展覧会では、《レッド・ブルー・チェア》 以外のリートフェルトの椅子の数々も紹介されていました。
うん、どの椅子も座りづらそう。。。
リートフェルトの椅子は、実際に座るよりも、展覧会などで鑑賞するのがベターです。
さて、オランダのモダンデザイン2人目のキーパーソンは、
ちいさなうさこちゃん (1才からのうさこちゃんの絵本セット1) (子どもがはじめてであう絵本)/ディック ブルーナ
ミッフィーちゃんの作者でおなじみのディック・ブルーナ。
やはり彼にも、デ・ステイルの精神が受け継がれています。
ただ可愛いだけじゃなく、シンプルさを突き詰めたデザインは、哲学性すら感じます。
会場には、ミッフィーの絵本の原画をはじめ、
彼が手掛けたペーパーバックの表紙デザインやポスターの数々が一堂に会していました。
ファンならずとも、この光景には思わず 「おぉ!」 と声を上げてしまうはず。
温かみがありながらも、開放的。
実に素敵な展示空間でした。
リートフェルトやディック・ブルーナはそれぞれ、これまでにも日本で紹介されてきましたが。
今回の展覧会を通して初めて日本で本格的に紹介されているのが、ADO (アド) 。
オランダの国民的玩具シリーズです。
「ADO」 はオランダ語で 「Arbeid Door Onvolwaardigen(=障がい者の仕事)」 の略。
とあるサナトリウムの労働セラピー長に抜擢されたデザイナーのコー・フェルズーは、
回復期にある肺結核の患者たちが社会復帰出来るようにと、作業療法を行うことにしました。
そうして制作されたのが、これらの木製玩具だったのです。
社会の役にも立ちつつ、その造形力の高さから子供にも喜ばれる。
なんとWin-Winなデザインなのでしょう。
オランダと言えば、レンブラント。
もしくは、フェルメール、ゴッホくらいなものかと思っていましたが (←失礼!)。
20世紀に入っても、輝き続けている国であったことを再認識する展覧会でした。
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