~前回までのあらすじ~
まだ見ぬ国宝を求めて、日本全国を旅する国宝ハンター・とに~。
これまでにハンティングした国宝の数は、855件。
しかし、ゴールの1101件までの道のりは、まだまだ遠い。
そんな国宝ハンターの奮闘ぶりが読めるのは、
アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】だけ!
というわけで、最新作をどうぞ。
おはようございます。
今回は、奈良県五條市にやってきました。
「五」 條市だから、ゴーちゃんなる安易なネーミングのマスコットキャラクターがいる街です。
(注:高速バスでよく眠れず、やや機嫌が悪いだけです。五條市の皆様、ごめんなさい)
さて、五條駅から目指すお寺までは、約2.2㎞。
寝起きに歩く距離ではありません (泣)
でも、行くしかないのです。
それが、国宝ハンター!
寝ぼけまなこで30分近く歩いたところで、それっぽい看板にようやく遭遇しました!
“寝起きだから、看板の文字がボヤけてみえるのか・・・?”
と思って近づいてみましたが。
がっつり、看板の文字がボヤけてました。
さて、ここは、栄山寺。
藤原不比等の長男で、藤原四兄弟の一人の藤原武智麻呂により創建されたお寺です。
いい意味でも悪い意味でも、ひなびた場所にあるマイナーめなお寺ですが。
国宝を2件も有しているコスパのいい (?) お寺なのです。
一つは、こちらの中に収められている・・・
《梵鐘》 (ジャンル:工芸品) 。
国宝に指定されている梵鐘は、意外と多く全部で13件あります。
これまでに9件の国宝梵鐘をハンティングしているので、
栄山寺の梵鐘が、僕の記念すべき10件目のメモリアル梵鐘ということになりました。
そして、栄山寺のもう一つの国宝が、こちら。
《榮山寺八角堂》 (ジャンル:建造物) です。
普段は内部は非公開だそうなのですが、訪れた日は特別に公開中。
というわけで、内部もたっぷり拝観させて頂きました。
ありがたや。
ちなみに、この八角堂にあやかって、栄山寺のトイレも八角形でした。
と、そこでひとつ気づいたことが
ゴーちゃんのあの頭って、八角堂をイメージしていたんですね!
国宝がモチーフになったゆるキャラに初めて出会った気がします。
こちらもなんか、ありがたや。
さて、栄山寺からまた2.2㎞の道のりを戻って五條駅へ。
そこから畝傍御陵前駅に。
ここから橿原考古学研究所附属博物館を目指します。
橿原考古学研究所附属博物館で開催されていたのは、
“蘇我氏を掘る” という、どんな人が行くのか気になるマニアックすぎる展覧会。
ポスターを眺めていたら、気になる一文を発見してしまいました!
外国人観光客であれば、無料とのこと!
なんと太っ腹な!
・・・・・しかし、外国人観光客は蘇我氏に興味があるのでしょうか。
中国人観光客のフリをしようかと、一瞬、僕の中の悪魔が囁きかけましたが。
ちゃんと日本人として拝観料を払って鑑賞し、
《金銅石川年足墓誌》 (ジャンル:建造物) をハンティングしました。
ちなみに、“蘇我氏を掘る” は、近年稀にみる地味な展覧会でした。
今現在の国宝ハンティング数 858/1101
1位を目指して、ランキングに挑戦中!(現在7位です)
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第百三十話 国宝ハンター、気づく!
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