2014年11月10日に惜しまれつつ、この世を去った昭和の大スター・高倉健。
その三回忌を迎えるのを期に開催される大回顧展 “追悼特別展 高倉健” が開幕しました。
会場は、なんと東京ステーションギャラリー!
高倉健が偉大な映画俳優であることに異存はないですが、
なんというか、この手の展覧会って、百貨店で開催されるものとばかり思っていました。
“美術館で高倉健展・・・?”
と戸惑いつつも、会場に向かうと、そこに待ち受けていたのは、
日本を代表する写真家・森山大道さんによる高倉健をモチーフとした作品でした。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
な、なるほど!こう来たか!!
さらに、その先に広がっていたのは、
高倉健と親交が深かった横尾忠則さんによるインスタレーション作品。
高倉健の主演映画の予告編が空間一面にプロジェクションされていました。
へー、さすが横尾さん!斬新な展示空間だわ!!
ちなみに、ドーム型の展示室では、
豊島横尾館にも設置されている滝のインスタレーション作品の高倉健ver.が出現。
こっちも斬新ですね!!
・・・・・・・・・・・・・・・・。
たぶん。
あくまで、“たぶん” ですけれども。
高倉健ファンは、こういうのを求めていないと思うのです。たぶん。
美術館で開催する高倉健展とは、いかなるものなのか。
考えに考えた結果、こじらしてしまったかのような印象を受けました。
アートテラー的には、面白かったのですが。
さて、その代わりと言っては何ですが。
この下のフロアの展示室 (レンガ壁の展示室) では、
全高倉健ファンが納得するであろう高倉健展が展開されています。
デビュー作から、
高倉健の代名詞ともいうべき “任侠映画” の名作の数々や、
『幸せの黄色いハンカチ』『八甲田山』 といった東映退社後に主演した名作まで。
出演作205本すべてから抜粋した、高倉健出演場面の映像が、
時系列に沿って、22台のモニターと7台でループ再生されていました。
フルで見るには、約2時間かかってしまうボリューム満点の展示です。
高倉健ファンなら、すべて観たいところ。
時間と体力には余裕を持って、展覧会に臨まれてください。
また、会場で展示されている脚本や小道具などの資料は、すべて高倉健の遺品とのこと。
高倉健ファンには、なんとも嬉しい展示でしょう。
さてさて、そんなわけで、高倉健ファンが殺到することは確実。混雑は必至。
そこで、今回は、東京ステーションギャラリーの展覧会としては初めて、日時指定の完全予約制が採用されています。
東京ステーションギャラリーでは当日券は販売されていないので、ご注意を。
ちなみに。
個人的に一番気になった映画が、こちら↓
高倉健主演の 『ゴルゴ13』 。
TSUTAYAでレンタルされていたら、是非観てみたいものです。
最後に個人的な感想を。
高倉健が出演した映像やポスターの数々を観て、そのカッコよさにしびれました。
そもそも比べること自体が大変おこがましいですが、僕なんかとはオーラが全然違います。
『網走番外地』 の時の高倉健と今の僕が同じ年齢。
貫禄が違い過ぎて、全く同い年には思えません!
タメ口で話せる気がしない。
1位を目指して、ランキングに挑戦中!(現在7位です)
下のボタンをポチッと押して頂けると嬉しいです!
↧
追悼特別展 高倉健
↧