現在、エスパス ルイ・ヴィトン東京では、
アメリカを代表するミニマリズム作家ダン・フレイヴィンの展覧会が開催されています。
ミニマリズムとは、作品を構成する形や色彩などの要素を最小限にしようとする芸術運動のこと。
どこまでシンプルに作れるのか。どこまで削ぎ落とせるのか。
ミニマリズムの作家たちは、その限界に挑んだのです。
言うなれば、アート版断捨離。
さて、ダン・フレイヴィンは、その生涯において、
「光」 の表現を追求し続けたミニマリズム作家です。
彼の作品の素材となるのは、なんと蛍光灯。
それも、市販の普通の蛍光灯です。
(ライトセーバーじゃないですよ)
ただし、蛍光灯であれば何でもOKというわけでもなく。
彼が作品に使用したのは、4種類のサイズと、
10色 (青・緑・ピンク・黄・赤・紫外線、そして4種類の白) の蛍光灯のみ。
そこに、ミニマリズム作家としてのこだわりが垣間見えます。
単に蛍光灯が並んでいるだけと言ってしまえば、それまでなのですが。
しばらくじーっと向き合ってと、なんとなく有難いものに見えてくるから不思議なものです。
イコンのような祭壇画のような。
さらにじーっと向き合っていたら、自分の人生を悔い改めたくなってきました。
これらの作品のように、もっと光り輝く存在になれますように―
・・・・・・・・。
今、冷静になってみると、だいぶヤバい状態になってたことを実感。
単なる蛍光灯に、何を願掛けしてるんでしょう。
思考回路は、ショート寸前です。
ちょっとした宗教体験でした。
7点の作品のうち、一番心を奪われてしまったのは、《Alternate Diagonals of March 2(to Don Judd)》。
ななめ45度で設置されてるだけなのに。
高いところに設置されてるだけなのに。
天を指し示す光の道筋のように感じられました。
さてさて、アメリカの作家の作品ゆえ、当たり前なのですが。
蛍光灯はパナソニックや日立のものではありませんでした。
ちゃんと外国製だったので、なんかホッとしました。
ちなみに。
この展覧会に関して、何よりも感じたこと。
「夜に来るべきだった!!」
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ダン・フレイヴィン展
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