アートに関する様々なランキングを発表する企画 『お願い!アートランキング』。
その中で、買って得する “美術館年間パスポート” ランキングを発表したのは、今から約6年も前のこと。
この記事は特に需要があるらしく、今現在でもコンスタントに閲覧されているようです。
しかし、読み返してみると、古くなってしまった情報がちらほら。。。
これは、ランキングそのものも見直す必要がありそうです。
そこで改めて、全国の美術館博物館の年間パスポートを徹底検証!
50以上の年間パスポートから厳選した最新ver.の 「買って得するランキング」 をお届け。
いつもの記事よりも笑いは少なめですが、その分、皆様のお役に立ちますように。
☆ Ranking ランキング
第10位 ちひろ美術館 年間パスポート (2500円)
~特典~
①ちひろ美術館・東京と安曇野ちひろ美術館の両館に何度も入館可能
②両館の絵本カフェで利用できるドリンク券 (コーヒーor紅茶) 1枚プレゼント
両方の美術館を何度も鑑賞できる上に、
居心地抜群のちひろ美術館の絵本カフェで使えるドリンク券が1枚貰えるだなんて!
これで2500円は、かなりお得!!
何よりも、パスポートのデザインが、いわさきちひろ仕様で可愛らしいです。
いわさきちひろファン、もしくは絵本好きにはマストの年間パスポート。
第9位 上野の森美術館 友の会 (3000円)
~特典~
①美術館主催・共催の展覧会への会員証提示による入館
(但し、利用は対象展1回のみの入場。会員証の裏面に入館マークを押印させていただきます)
②美術館主催・共催の展覧会の招待券贈呈 (一部除外の企画展あり)
③彫刻の森美術館・美ヶ原高原美術館への会員証提示による入館および観覧
④上野の森アートスクールで開講する講座の受講をはじめ、各種催しへの優先参加
⑤日本の自然を描く展で出品者の作品講評会への参加
⑥上野の森美術館刊行の図録10%割引 (直接購入のみ)
⑦「Cafe MORI」(喫茶森) でのお飲物代の割引
⑧季刊発行の会報 「ARTの森」、「友の会通信」 のお届け
年に2、3回くらいしか大型特別展が開催されない上野の森美術館。
そこが、ややネックではありますが。
それでも、特別展に1回は入場でき、なおかつ招待券まで貰えるのは嬉しいところ。
何より、彫刻の森美術館と美ヶ原高原美術館も無料で鑑賞できるのは嬉しいです。
今年は絶対に箱根に行く、もしくは、美ヶ原高原に行く。
そう決めてる方は購入しておいて、損はありません!
第8位 足立美術館 パートナーズ会員 (2年間有効 6000円)
~特典~
①足立美術館に2年間何度でも入館可能
②同伴者 (2名様まで) は半額で入館可能
③館内施設の利用料金10%割引
④1回目の入館時に、足立美術館ガイドブック進呈
⑤期間中、4回入館するごとに喫茶券を進呈
⑥パートナーズカードの提示で、提携美術館は割引料金で入館可能
フランスの旅行ガイドブック 『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』 にて、
3つ星を獲得した日本庭園と、横山大観コレクションが自慢の島根県の足立美術館。
東京からはなかなか足を運べないですが。
それでも、この年間パスポート、いや、2年間パスポートはかなり魅力的。
足立美術館の入館料は、まぁまぁ高めの設定の2300円。
春、夏、秋 (もしくは冬) の庭の景色を見るべく、3回通えば元が取れます。
同伴者半額なので、2人以上で行けば、さらにお得度は増します。
第7位 三菱一号館美術館サポーター制度 (10000円)
~特典~
①本人及び同伴者1名 (1日1名に限る) は入会期間中何度でも入館可能
②入会、リピート時に3つ先の展覧会まで利用可能な招待券を4枚贈呈
③休館日にサポーター限定の貸切鑑賞会を1展覧会につき1回実施
④館長とゲストのスペシャル対談や期間限定のお得情報などをお届け
⑤Café1894でお食事・デザート注文の際、コーヒーまたは紅茶1杯サービス
(ご本人及び、ご同伴者1名様に限ります)
⑥サポーターカードの提示で提携施設にて優待サービス
一万円という金額だけ目にしてしまうと、なかなか手が伸ばしづらいですが。
特典をじっくり見ると、1万円は決して高くないことに気が付きます。
1つの展覧会の入館料が1700円として、同伴者を連れて行けば3400円もお得。
展覧会は年に3回。毎回訪れれば、十分に元が取れます。
で、Café1894でデザートを頼めば、同伴者の分までコーヒーか紅茶がついてきます。
さらに、お得。
しかも、サポーター限定の貸切鑑賞会も。
この時は、音声ガイドが無料で借りれるそうですよ。
第6位 MOMATパスポート (1000円)
~特典~
①東京国立近代美術館の所蔵作品展に1年間何度でも入館可能
②さらに、工芸館の所蔵作品展、フィルムセンターの展示室も1年間何度でも入館可能
東京国立近代美術館 (通称MOMAT) の年間パスポートです。
東京国立近代美術館で開催される特別展は対象外ですが。
明治から現代までの名品が揃っていて、
わりと入れ替えの多い常設展を1年間1000円で楽しめるのは、非常にありがたいです。
1000円と手を伸ばしやすい価格設定なので、
このMOMATパスポートで、年間パスポートデビューしてみるのはいかがでしょう?
第5位 目黒区美術館 ピリエの会 (一般2000円/学生1500円)
~特典~
①目黒区美術館で開催される企画展に1年間何度でも入館可能
②目黒区美術館で開催される企画展案内等を送付
③目黒区美術館ラウンジのドリンクチケットを進呈(2枚)
前回の1位が、5位に後退。
決して、特典の内容が悪くなったというわけではありません。
いや、むしろ相変わらず、コスパはいいです。
ただ、展覧会が面白い時と、そうでもない時の差が、
6年前より大きくなったかなぁ、というのが個人的な見解。
年に3回行きたいと思えるかどうかが、購入のカギとなりそうです。
第4位 森美術館+東京シティビュー パスポート (6000円)
~特典~
①美術館と東京シティビュー、スカイデッキに1年間何度でも入館可能
②専用カウンターの利用で混雑時もスムーズに入館
③同伴者は5名まで優待料金 (一般1800円⇒1500円) で入館
④ミュージアムショップ、カフェ、レストランでの買い物が10%OFF (※一部対象外商品あり)
金額だけ見たら、5250円から6000円に値上がりしていますが。
東京シティビューでの展覧会も鑑賞可能になったので、
結果としては、かなりお得な年パスになったといえましょう。
専用カウンターから入れるというプチ優越感が得られるのも嬉しいところ。
「森美術館の年間パスを持ってるんだよね」 と自慢できるのもプチ優越感。
第3位 サントリー美術館 メンバーズ・クラブ (5000円)
~特典~
①本人及び同伴者1名は1年間何度でも入館可能
②展覧会ごとに開催されるメンバーズ内覧会に招待
③サントリー美術館ニュースを送付
④ミュージアムショップや図録が10%OFF。カフェでの飲食は5%OFF
5000円という価格で、本人だけでなく同伴者も無料なのは驚き!
しかも、メンバーズ内覧会なるものが展覧会ごとに開催されているだなんて。
サントリー美術館は良質の展覧会を多く開催してくれていますが。
会期中、展示替えが多いのが玉に瑕 (多い時には6回とか!)。
しかし、このパスポートが手元にあれば、むしろ展示替えは大歓迎ですね。
第2位 東京国立博物館 年間パスポート
(一般4100円/29歳以下3000円/学生2500円)
~特典~
①東京・京都・奈良・九州国立博物館4館の平常展 (総合文化展) に1年間何度でも入館可能
②1年間に4館で行われる特別展の中から6つの特別展を選んで鑑賞可能 (各特別展は1回に限る)
このパスポートは毎年購入しているくらい本当にお得。
トーハクだけでも十分に元を取っていますが、
国宝ハンターとして京都や奈良、福岡に行った際に、かなり役立ちました。
ただ、残念ながら、それも今年の3月31日まで。
来年度から新たに誕生する国立博物館メンバーズパスは、
一般料金2000円と半額以下になり、総合文化展は変わらず4館とも無料で観られるそうです。ただし、特別展は割引にしかならないとのこと。
たぶん買わない。
第1位 千葉市美術館 「友の会」 (30歳以上2500円/29歳以下1200円)
~特典~
①期間中何度でも入館可能
②同伴者3名まで、2割引き
③展覧会ごとに招待券1枚を贈呈
④美術館ニュース・展覧会チラシ等郵送サービス
江戸美術も現代アートもエトセトラも、年間を通じていろいろと楽しめて2500円。
しかも、29歳以下なら、なんと破格の1200円です。
そこに、各展覧会の招待券が1枚ついてくるわけです。
ん?あれ??
千葉市美術館の展覧会鑑賞料は1000円前後。
もし29歳以下であれば、普通に1回観るよりも、友の会に入会してしまったほうがよくない?
招待券が1枚送られてきた時点で、元が取れてしまいます。
どう考えても、千葉市美術館は赤字です。
計算できる人が、館内に一人もいないのでしょうか・・・と心配になってしまうほどにお得。
というわけで、2017年現在の1位は、千葉市美術館 「友の会」 に決定!
これからも値上げせずに、頑張って頂けることを願っております。
企業努力。
1位を目指して、ランキングに挑戦中!(現在7位です)
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アートテラーが判定!最新 買って得する“美術館年間パスポート”ランキング
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