今年も岡本太郎現代芸術賞、通称TARO賞の季節がやってきました。
記念すべき20回目となる今回の応募総数は、499作品。
そのうち、めでたく入選を果たしたのは、26組。
果たして、一体どんな作品が入選したのでしょうか?
早速、川崎市岡本太郎美術館に行ってまいりました。
栄えある岡本太郎賞を受賞したのは、山本直樹さんの 《Miss Ileのみた風景》 です。
観客が会場に入った瞬間に、センサーが反応。
閃光とともにミサイルの爆音が鳴り響きます。
普通に心臓に悪い。。。普通にビビりました。。。
で、光ったほう、音が鳴るほうに必然的に作品に目が向くわけです。
ガラス面に白い何やらで描かれていたのは、ドナルド・トランプ。
それと、ニュースや新聞で目にするさまざまな時事ワード。
近づいて、足元に目を向けると、そこには白い何やらでできた街並みがありました。
実はこの白い何やらの正体は、砂糖。
甘く儚いものを象徴しているのだそうです。
構成が少し複雑な気もしましたが、インパクトとメッセージ性は強め。
岡本太郎賞を受賞するのも納得な作品でした。
岡本敏子賞を受賞したのは、井原宏蕗さんの 《cycling》 という作品。
一見すると、ただの普通の動物のオブジェにしか見えません。
でも、近づいてみると、なんかゴロゴロツブツブした物体で出来ているのがわかります。
その正体は、なんと動物の糞。
それらを1つ1つ丁寧に漆でコーティングし、動物の形に組み上げているのです。
ちなみに、少し離れた場所に隠れキャラの (?) ハトがいました。
鹿や羊の糞は、まだコーティングしやすそうですが、
ハトの糞って、どうやってコーティングするのでしょう。。。
何はともあれ、井原さんが人間のにチャレンジしないことを願うのみです。
また、特別賞は3作品が受賞していましたが、その中でもお気に入りなのは、
昨年、“ART of ULTRAMAN” の取材の際にお世話になった井上裕起さんの 《salamander[F1]》 。
以前に拝見した作品は、オオサンショウウオ×ゼットンでしたが。
今回のは、オオサンショウウオ×F1マシン。
それも、1965年にF1世界選手権で日本車として初優勝を飾ったホンダのマシンです。
造形力が圧倒的!
完成度がハンパありませんでした。
ホンダが作ったなら、ともかくも。
井上さん一人で、これだけのものを作ってしまったのだから驚きです。
さて、惜しくも受賞は逃した作品の中から、
個人的に気になった入選作をいくつかご紹介いたしましょう。
まずは、富田美穂さんの 《388全身図Ⅱ》。
牛が好きで、ずっと牛をモチーフに制作し続けているという富田さんによる牛 (388) の絵。
普通に巧い!
細いペンで、こんな細い線をたくさん描いて・・・・・と思ったら、なんと木版画とのこと。
巧いの一言で片づけていい作品ではありませんでした (汗)
牛愛に溢れてるからこそ、生まれた一枚と言えましょう。
続いては、加藤真史さんの 《Vacancy》 。
どこの街にもありそうな何気ない風景が大画面で描かれています。
しかも、色鉛筆で!
岡本太郎賞に 「努力賞」 があれば、受賞確実です。
岡本太郎賞に挑んでいるだけあって、攻めている作品が多かったですが。
その中で、ある意味、攻めてるなぁと思ったのが、因幡都頼さんの 《平成炎上図》 です。
テーマは、SNSの炎上。
時代を感じるタイムリーな作品です。
ただ、左に描かれているのは、あきらかにベッキー。
ちょっと旬が過ぎてしまったか。
何はともあれ、20回のメモリアルな回に相応しい賑やかな展覧会でした。
来年以降も楽しみです。
ちなみに、常設展スペースでは、“みんなが見たい!太郎セレクション 2017展” が開催中です。
(注:常設展は写真撮影不可。今回は、特別に許可を頂いております。)
岡本太郎の代表作や人気作品が一堂に集結!
岡本太郎の芸術があちこちで爆発してる密度の濃い展覧会です。
こちらも併せてお楽しみくださいませ。
1位を目指して、ランキングに挑戦中!(現在7位です)
下のボタンをポチッと押して頂けると嬉しいです!
記念すべき20回目となる今回の応募総数は、499作品。
そのうち、めでたく入選を果たしたのは、26組。
果たして、一体どんな作品が入選したのでしょうか?
早速、川崎市岡本太郎美術館に行ってまいりました。
栄えある岡本太郎賞を受賞したのは、山本直樹さんの 《Miss Ileのみた風景》 です。
観客が会場に入った瞬間に、センサーが反応。
閃光とともにミサイルの爆音が鳴り響きます。
普通に心臓に悪い。。。普通にビビりました。。。
で、光ったほう、音が鳴るほうに必然的に作品に目が向くわけです。
ガラス面に白い何やらで描かれていたのは、ドナルド・トランプ。
それと、ニュースや新聞で目にするさまざまな時事ワード。
近づいて、足元に目を向けると、そこには白い何やらでできた街並みがありました。
実はこの白い何やらの正体は、砂糖。
甘く儚いものを象徴しているのだそうです。
構成が少し複雑な気もしましたが、インパクトとメッセージ性は強め。
岡本太郎賞を受賞するのも納得な作品でした。
岡本敏子賞を受賞したのは、井原宏蕗さんの 《cycling》 という作品。
一見すると、ただの普通の動物のオブジェにしか見えません。
でも、近づいてみると、なんかゴロゴロツブツブした物体で出来ているのがわかります。
その正体は、なんと動物の糞。
それらを1つ1つ丁寧に漆でコーティングし、動物の形に組み上げているのです。
ちなみに、少し離れた場所に隠れキャラの (?) ハトがいました。
鹿や羊の糞は、まだコーティングしやすそうですが、
ハトの糞って、どうやってコーティングするのでしょう。。。
何はともあれ、井原さんが人間のにチャレンジしないことを願うのみです。
また、特別賞は3作品が受賞していましたが、その中でもお気に入りなのは、
昨年、“ART of ULTRAMAN” の取材の際にお世話になった井上裕起さんの 《salamander[F1]》 。
以前に拝見した作品は、オオサンショウウオ×ゼットンでしたが。
今回のは、オオサンショウウオ×F1マシン。
それも、1965年にF1世界選手権で日本車として初優勝を飾ったホンダのマシンです。
造形力が圧倒的!
完成度がハンパありませんでした。
ホンダが作ったなら、ともかくも。
井上さん一人で、これだけのものを作ってしまったのだから驚きです。
さて、惜しくも受賞は逃した作品の中から、
個人的に気になった入選作をいくつかご紹介いたしましょう。
まずは、富田美穂さんの 《388全身図Ⅱ》。
牛が好きで、ずっと牛をモチーフに制作し続けているという富田さんによる牛 (388) の絵。
普通に巧い!
細いペンで、こんな細い線をたくさん描いて・・・・・と思ったら、なんと木版画とのこと。
巧いの一言で片づけていい作品ではありませんでした (汗)
牛愛に溢れてるからこそ、生まれた一枚と言えましょう。
続いては、加藤真史さんの 《Vacancy》 。
どこの街にもありそうな何気ない風景が大画面で描かれています。
しかも、色鉛筆で!
岡本太郎賞に 「努力賞」 があれば、受賞確実です。
岡本太郎賞に挑んでいるだけあって、攻めている作品が多かったですが。
その中で、ある意味、攻めてるなぁと思ったのが、因幡都頼さんの 《平成炎上図》 です。
テーマは、SNSの炎上。
時代を感じるタイムリーな作品です。
ただ、左に描かれているのは、あきらかにベッキー。
ちょっと旬が過ぎてしまったか。
何はともあれ、20回のメモリアルな回に相応しい賑やかな展覧会でした。
来年以降も楽しみです。
ちなみに、常設展スペースでは、“みんなが見たい!太郎セレクション 2017展” が開催中です。
(注:常設展は写真撮影不可。今回は、特別に許可を頂いております。)
岡本太郎の代表作や人気作品が一堂に集結!
岡本太郎の芸術があちこちで爆発してる密度の濃い展覧会です。
こちらも併せてお楽しみくださいませ。
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