~前回までのあらすじ~
この物語は、ある文化庁の制度に戦いを挑んだ熱血国宝ハンターの記録である。
国宝界においてまったく無名の男が健全な精神を培い、
わずか数年で全件制覇をなし遂げるはずの奇跡を通じて、
その原動力となった努力と笑いを余すところなくブログ記事化したものである。
国宝ハンターin山口。
1日目は、おじさんの家に宿泊。
おじさん夫妻と、そのお母さんと、
いとこ達と、その妻と夫と息子と娘とが集まってくれて、それはそれは賑やかで楽しい夜でした。
あんなにも大人数で食卓を囲むという光景は、『秘密のケンミンSHOW』 でしか見たことありません。
さて、すっかりご馳走になって、ぐっすりと眠って、2日目。
ここまででもだいぶ好意に甘えてしまっていますが。
なんと残る2つの国宝も、おじさん夫婦が車で回ってくれるそうです。
なんと有難い展開なのでしょう!
まず連れて行ってもらったのは、功山寺。
イイ感じの雰囲気の山門の先にあるのが、
国宝の 《功山寺仏殿》 (ジャンル:建造物)。
こちらは、先月和歌山で目にしたばかりの 《善福院釈迦堂》 と合わせて、
日本にたった2件しか現存していないという鎌倉時代の禅宗様式の建築です。
そんなとっても貴重な建造物なのに、
なんかよくわからないキャラが設置されていました。
コラコラ。
さて、国宝としては、画的に地味なはずなのに。
平日にもかかわらず、なぜか観光客が多かった功山寺。
“もしかして、国宝ブーム?”
と一瞬よぎったのですが、どうやら幕末のスター・高杉晋作ゆかりのお寺であるとのこと。
なるほど。
どうりで観光客も多いわけです。
続いては、本州最西端の国宝がある住吉神社へ。
車で送ってもらえたので、10分もかからずに到着しました。
予定では、歩きで約1時間コースだったので、おじさん達に本当に感謝です!
大阪の住吉大社、博多の住吉神社とともに、
「日本三大住吉」 の1つに数えられる神社だけあって、立派な境内でした。
特に目を惹かれたのは、というか二度見してしまったのが、青銅製の狛犬。
新種のポケモンにしか見えませんでしたが、どうやら昔からこんなフォルムだったのだそうです。
この狛犬のインパクトがあまりに強すぎて、
メインであるはずの 《住吉神社本殿》 (ジャンル:建造物) には、さして驚けませんでした、、、(笑)
5つの社殿が連結しているという珍しい神社なのに。
それぞれに神様が祀られているので、ガラガラも5つ。
平屋に5世帯が住んでいて、インターホンはもちろん別々・・・みたいな感じなのでしょうか。
間違って別の神様のガラガラを鳴らさないよう要注意ですね。
さて、これにて今回の山口の旅は終了。
期間限定公開のため今回見れなかった国宝がまだ山口には1件残っています。
おじさん家にまた遊びに行ける口実が出来ました (笑)
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第百三十七話 国宝ハンター、甘える!
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