永谷園のお茶づけ海苔に封入されている東海道五十三次カード。
全55枚揃えるには、何日かかるのか?
アートテラー・とに~が体を張って検証する企画。
それが・・・・・
前回の記事から、すっかり1か月半以上が経ってしまいました。
あまりに更新されないので、ここ最近いろいろな人から、
「パスタ巻いてる?」 的な感覚で、「お茶漬け食べてる?」 と聞かれます。
えぇ、食べてますとも!
しかも、
一日2杯のペースで食べてますとも!!
そう。お茶漬け生活は、ちゃんと継続しているのです。
ほら、今日までこんなに食べました (ドヤ顔。そして、なぜかすしざんまい)
その数、28袋 (201杯分)。
確実に、永谷園の社員さんよりお茶漬けを食べてます。
僕の体はお茶漬けでできていると言っても過言ではないでしょう。
では、なぜ、沈黙を続けてきたのか?
その理由は、ただ一つ。
撮れ高が無いからです (泣)!
ただひたすらお茶づけを食べ続ける。
浮世絵のカードで一喜一憂する。
そんな日々に、ドラマが生まれることなんて、そうそうないのです。
というか、そんな日々の模様を記事にして、何が楽しいのだろうか。
もはや企画そのものに疑問を抱き始めています (←末期症状)。
ともあれ、何もお伝えしないと、単にお茶漬けを毎日食べてるヤツになってしまうので、
前回から今日に至るまで1か月半のお茶漬け生活をダイジェストでお届けいたしましょう。
17袋目:梅干し茶づけ
《東海道五十三次之内 由井 薩埵嶺》
東海道屈指の難所でありながら、見晴最高な薩埵嶺。
小さく描かれた2人の旅人が、オーシャンビューを楽しんでいます。
個人的には、富士山よりも海よりも画面中央の2本の松が気になりました。
ジョジョ立ちっぽい。
18袋目:梅干し茶づけ
《東海道五十三次之内 奥津 興津川》
由井のお隣、奥津が出現。
2枚抜き達成です (?)。
興津川は橋が架かっていないのだそうですが、浅瀬のため渡るのは意外と楽なのだとか。
籠と馬に乗っているのはそれぞれ力士。
もしかして、遠藤?
19袋目:わさび茶づけ
《東海道五十三次之内 吉田 豊川橋》
こいつが出るのは、3回目。
吉田め!
20袋目:わさび茶づけ
《東海道五十三次之内 赤阪 旅舎招婦ノ図》
この1つ手前の宿・御油のカードも、すでに3枚出ています。
その御油に描かれているのは、御油宿から2㎞しか離れていない赤坂宿に、
宿泊客を取られないように、歌舞伎町のキャッチ並に強引な客引きをする女性たち。
これまで3度足止めを食らいましたが、今回ようやく赤坂に進めました。
さよなら御油!
21袋目:さけ茶づけ
《東海道五十三次之内 石部 目川ノ里》
描かれているのは、田楽が名物だったという伊勢屋。
なかなか賑わっていますね。
江戸時代に食べログがあれば、TOP500くらいに入っているのでは?
22袋目:さけ茶づけ
《東海道五十三次之内 水口 名物干瓢》
干瓢って、栃木の名産じゃなかったっけ?
と思って調べてみたら、水口の城主・加藤氏は、下野 (今の栃木) からやってきたとのこと。
なるほど。
しかし、まぁ、いたるところに干瓢を干していますね。
新体操のリボンみたい。
さけ茶づけ、梅干し茶づけ、わさび茶づけ。
それぞれ3袋ずつを消費しました。
ちなみに、由井から水口まではノーカブリ6連勝を達成!
なんと順調な展開なのでしょう。
さて、実はこの間に、まだ見ぬあの味のお茶づけを求めて、街中を駆け巡っていました。
我々一生懸命、一生懸命捜しました。そして、たらこ茶づけ、見つかりましたよ。
たらこ茶づけは、しょうゆ味。
他のお茶づけとは、ベースからして違うのです。
一体どんな味なのでしょう?ワクワクします。
出てきた浮世絵カードは、《東海道五十三次之内 石部 目川ノ里》 。
ノーカブリの連勝は6でストップしてしまいましたが、今はそれよりもたらこ味です。
では、早速いただきます。
「おっ♪」
魚介の旨味が効いています。
そして、たらこが香ばしい。焼たらこですね。
これまで食べてきたお茶づけとは、全くの別枠。
お茶づけとは違うもののような気もしますが、これはこれで美味しいです。
パスタに和えたら、普通にたらこパスタになりました。
・・・・・ただし、新鮮味を感じられたのは1袋まで。
たらこたらこたっぷりたらこ。
たらこも飽きもやって来る。
残りの2袋は心を無にして完食しました。
ちなみに、出てきたカードは、東海道で一二を争う小さな宿場町、
《東海道五十三次之内 石薬師 石薬師寺》 と、
絞り染の名産地として知られたファッショナブルな宿場町、
《東海道五十三次之内 鳴海 名物有松絞》 でした。
さてさて、いろんな味に手を出してきましたが。
ここらで一度原点に立ち返ろうかと思います。
いまふたたびのノーマルお茶づけです。
「あぁ、この味だ~~~」
口に入れた瞬間、全身にお茶づけの味が染みわたりました。
身体がこの味を欲していたのでしょう。
正直、なんか認めたくはないですが、
というか、認めるのが怖いですが、そういう体質になってしまったのかもしれません。
ちなみに、出てきたカードは、《東海道五十三次之内 戸塚 元町別道》 。
箱根駅伝では2番目の中継所、東海道では5番目の宿場町である戸塚。
戸塚は鎌倉への分岐点でもあったようで、
画面中央の道しるべには、「左りかまくら道」 と書かれています。
この地の利を活かしたのが、元は米屋を営んでいたという 「こめや」。
米で作った餅菓子を出す茶屋に転向して、それはそれは繁盛したのだそうです。
1袋完食し、さらにノーマルタイプをもう1袋。
今度は 《東海道五十三次之内 大磯 虎ヶ雨》 が入っていました。
歌舞伎で有名な曽我十郎の愛人であった大磯の遊女・虎御前。
彼女が曽我十郎の死を嘆いて流した涙が雨になったとかで、
以来、曽我十郎の命日である陰暦の5月28日頃に降る雨は 「虎ヶ雨」 と呼ばれているそうな。
嘆き悲しむのは勝手ですが、周りを巻き込まないで頂きたいものです。
画面奥に見えるは、大磯ロングビーチでしょうか。
いつ終わるかわからない、そして、記事にもならない。
そんなお茶漬け生活の日々。
気づけば、僕は 「何のためにお茶着けを食べているのか?」 ということばかりを考えていました。
そこでカンフル剤を打つために、先週は岡田美術館へ。
“美術館で巡る 東海道五十三次の旅” という展覧会を鑑賞してきたのです。
会場には、カードではなく本物の 《東海道五十三次》 が全55枚がコンプリートしていました。
羨ましい。
普通の鑑賞者は、普通に 《東海道五十三次》 の鑑賞を楽しんでいるのでしょうが。
僕は違いました。
「大磯はこの前出たばかり♪」
「ハイ、由井持ってるー!」
「御油はもういらないって(笑)」
感想は、大体こんな感じです。
これほどまでに前のめりで、《東海道五十三次》 を鑑賞したのは初めての体験。
《東海道五十三次》 の鑑賞って、こんなに楽しかったでしたっけ?!
しかも、持っていない浮世絵 (カード) が、
まだまだ半分以上あるとわかったことで、逆に闘志が湧いてきました。
絶対、ゲットしてやる!
帰宅したと当時に、梅干し茶漬けを1袋開封。
最初の宿場町 《東海道五十三次之内 品川 日之出》 をゲット!
よっしゃー!!
もっとお茶漬けを。
今の僕は誰にも止められません。
ゴールまで、あと33枚。
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