「五感のミュージアム」「出会いのミュージアム」 をコンセプトに、
2015年4月にオープンしたばかりの大分県立美術館を初訪問してきました。
通称は、PPAP・・・もとい、OPAM。
Oita Prefectural Art Museumの略です。
「オーパム」 とお読みくださいませ。
設計したのは、建築界のノーベル賞と言われるプリツカー賞を受賞した坂茂さん。
確かに、ニコラス・G・ハイエックセンターっぽかったり、
ポンピドゥー・センター・メスっぽかったり、
坂さんの代表作に使われている要素を、あちこちに見て取ることが出来ました。
さらに、併設されたカフェは、坂さんの代名詞ともいうべき紙管で構成されています。
と、実に坂さんらしい建築ではあるのですが。
全面ガラス張りの感じや吹き抜け感など、
なんとなく、全体的にせんだいメディアテークっぽい雰囲気。
初めて訪れたはずなのに、終始、デジャヴを感じてしまいました。
ちなみに、館内のいたるところに、現代アート作品が設置されています。
それらの中には、プールをモチーフにした作品も。
金沢21世紀美術館にもプール。
大分県立美術館にもプール。
プールを設置するのが、今のトレンドなのかもしれません。
さて、コレクション展に定評のある大分県立美術館。
現在、開催されているのが、“2017 コレクション展Ⅰ「響きあう色彩」” です。
ちゃんと会期内に合わせて訪れたはずなのですが・・・
会場が開いていません。。。 (泣)
どうやら僕が訪れた5月10日は、唯一の展示替えの日だった模様。
「出会いのミュージアム」 で、出会いに恵まれなかっただなんて。
つくづく運の悪い僕です。
仕方がないので (?) 、特に大分とは関係ない、
企画展の “何必館コレクション 北大路魯山人展―和の美を問う―” を鑑賞することに。
こちらは、書家であり篆刻家であり陶芸家であり、
美術家でもある北大路魯山人に焦点を当てた展覧会で、
何必館・京都現代美術館が所蔵する魯山人コレクションから厳選された約100点が紹介されています。
興味深かったのは、ただ壺や皿を並べて展示している点。
花を活けてあったり、料理を盛り付けてあったり、
ちゃんと用の美が実感できるように展示されていました。
これまで、北大路魯山人の器に、あまりピンときたことはなかったのですが。
料理が盛り付けられると、こんなにもしっくりくるものなのですね。
むぅ。
また、人間国宝・志村ふくみさんの更紗や法隆寺の古材などと取り合わせた展示も。
北大路魯山人の作品は、単体で展示されるよりも、
こうして何かと取り合わせて展示されたほうが、しっくりくる気がしました。
「なぜに大分県立美術館に来てまで、北大路魯山人の展覧会??」
と、個人的な理由で、やや腑に落ちないところはありましたが。
非の打ち所の無い良質の展覧会です。
ちなみに、個人的に一番印象に残ったのが、こちらの 《染付鯰魚皿》。
目つき、悪っ (笑)!!
最後に、田沼武能さんが撮影した北大路魯山人のオフショット (?) の数々から・・・
セクシーな1枚をご紹介いたしましょう (←誰得!)。
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何必館コレクション 北大路魯山人展
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