東京国立博物館で開催中の “特別展 「タイ~仏の国の輝き~」” に行ってきました。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
こちらは、日本とタイの修好130周年を記念して開催された特別展で、
日本初公開の名品や門外不出の至宝など、タイの国宝級の美術品が史上最大規模で展示されています。
展覧会の目玉は何と言っても、《ラーマ2世王作の大扉》 です。
大扉というだけあって、もちろんデカいです。
その高さは、なんと約5.5m!
1807年に創建されたワット・スタットという第一級王室寺院の正面を飾っていた扉なのだそうです。
普通の扉と違って、うっかり足を挟もうものなら、骨折してしまうかも。
開け閉めに要注意です。
しかも、扉の全面にビッシリと精緻な彫刻が施されているのですが。
これらの彫刻は、なんと国王ラーマ2世自らが施したとのこと。
大きさに驚いて、作者に驚いて。
一粒で二度驚ける扉でした。
ちなみに、裏側に周ってみると・・・
これまたビッシリと鬼神たちの姿が描かれました。
三度目の驚き。
どこでも驚けるドアです。
この他にも、美しすぎる 《法輪》 や、
日本とタイとの深すぎる交流の印であるタイ製の日本刀、
象牙がふんだんに使われた豪華すぎる象の鞍など、
タイならではの名品珍品が続々登場します。
期タイ以上の充実ぶり!
東南アジア好きの方なら、タイ温上昇すること間違いなし。
この夏、絶タイに外せない展覧会です。
また、こちらの展覧会は、仏像好きにもオススメ。
タイを代表する名仏たちが、来日を果たしています。
例えば、イケメンフェイスに定評のある 《ナーガ上の仏陀坐像》。
《ナーガ上の仏陀坐像》 青銅、金 スラートターニー県チャイヤー郡ワット・ウィアン伝来
シュリーヴィジャヤ様式 12世紀末~13世紀 バンコク国立博物館
光背に見えるのは、蛇。
台座に見えるのも、蛇です。
こちらの仏像は、竜王ムチリンダが傘となって、
瞑想中の仏陀を雨風から守ったという説話に基づいて作られているのだとか。
東南アジアでは、わりとポピュラーで人気のあるモチーフとのこと。
大きな蛇が鎌首をもたげて背後に・・・。
だったら、雨に濡れたほうがマシな気がします。
お国柄の違いですね。
また、《アルダナーリーシュヴァラ坐像》 もユニークな仏像 (神像) です。
《アルダナーリーシュヴァラ坐像》 砂岩 ウボンラーチャターニー県
プレ・アンコール時代 8~9世紀初 ウボンラーチャターニー国立博物館
アルダナーリーシュヴァラとは、ヒンドゥー教の男神シヴァと、
その妃パールヴァティが半身ずつ組み合わされて一体になった神様。
確かに、よく見ると左右で胸の大きさが違います。
右半分は谷村新司、左半分は研ナオコ。
清水アキラのモノマネを思わず連想してしまいました。
ちなみに、個人的にイチオシの仏像は、
“ウォーキングブッダ” こと 《仏陀遊行像》 です。
《仏陀遊行像》 青銅 スコータイ県シーサッチャナーライ郡 ワット・サワンカラーム伝来
スコータイ時代 14~15世紀 サワンウォーラナーヨック国立博物館
正面からの写真だと、ちょっと分かりづらいですが。
サイドから見ると・・・
一歩、足を踏み出しているのが、よくわかります。
軽快な足取り。
そして、軽快な手招き。
“ちょいとおまえさん” 感 (?) が強い仏像です。
呼び止められてしまうこと必至。
立ち話が始まりそうです。
さて、そんなユニークな仏像たちに会いに行くアートツアー、
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特別展 「タイ~仏の国の輝き~」
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