「東洋のロダン」 と称された彫刻家・朝倉文夫のアトリエ兼住居を改装した台東区立朝倉彫塑館。
今年2017年で、めでたく開館50周年を迎えました。
それを記念して、現在、開催されているのが、
“猫百態―朝倉彫塑館の猫たち―” という展覧会です。
こちらは、彫刻界きっての猫好き・朝倉文夫が、
1964年の東京オリンピックにあわせて企画したものの、病魔に犯されてしまったため、
残念ながら実現には至らなかった幻の展覧会 “猫百態” を可能な限り実現させた展覧会です。
館内には、たくさんの猫、ネコ、ねこ。
気持ちよさそうに寝ている猫もいれば、
餌を食べている猫、のびをしている猫、右足をあげてボーズを取っている猫もいました。
猫カフェならぬ猫ミュージアム状態。
猫好きのはしくれとして、
「ぬこかわいいよぬこ」
と、終始メロメロになっていました。
こんなにもニヤニヤが止まらない展覧会は、初めて (笑)
全猫好き必見の展覧会です。
さてさて、多いときには、
自宅で (つまり、現・朝倉彫塑館で) 15匹の猫を飼っていたという朝倉文夫。
それだけに、彼が作る猫の作品は、どの子も自然なポーズをしています。
しかも、無防備。
飼い主だけに見せる親密さのようなものが感じられます。
どの子も可愛かったのですが、
一番のお気に入りは、やはり何と言っても 《吊るされた猫》 です。
このだらりとした姿に、思わず萌え。
“イタズラか何かをしたせいで吊るされているのかな?” と想像して、さらに萌え。
作品の前で、キュンキュンしっぱなしでした。
また、こちらの 《眠る猫》 も可愛かったです。
この子が飾られるはずの展示台の上にあったのは、
「只今散歩に出ております。館内のどこかに居ります。」 の文字。
館内をくまなく散策すると、意外な場所にこの子がいました。
その姿の可愛さたるや。
是非、皆様も探してあげてくださいませ。
それから、キャプションの英訳が印象的だった作品も。
ネズミを咥えた 《よく獲たり》 という作品。
英訳では、「Winning」 となっていました。
意訳のクセがすごい。
ちなみに、猫作品の可愛さにたっぷりやられたあとは、
リアルな猫が見たくなって、朝倉彫塑館の周辺を散策してみることに。
猫の聖地とも言われる谷根千だけに、たくさんの猫に会えるかと期待したのですが。
1時間ほど散策して、出会ったのは1匹だけ。
たくさんの猫に会いたかったら朝倉彫塑館に行くのが確実なようです。
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猫百態―朝倉彫塑館の猫たち―
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