現在、『永遠の穴場』 こと板橋区立美術館では、
“館蔵品展 江戸の花鳥画 ―狩野派から民間画壇まで―” という展覧会が開催中です。
こちらは、板橋区立美術館の収蔵品の核となる江戸絵画コレクションの中から、
花と鳥を主題にした絵画、いわゆる 「花鳥画」 の華やかな世界を紹介する展覧会です。
展覧会は、なんと全編写真撮影OK!
琳派の展覧会で大人気の酒井抱一の作品も、
その弟子で、昨年のサントリー美術館での大回顧展が好評だった鈴木其一の作品も、
NO展示ケースで設置されていた金屏風作品も、
もちろん写真撮影OKです。
しかも、入館料は無料。
そして、何と言っても、穴場。永遠の。
これは行かないわけにはいかない展覧会です。
さてさて、今回出展されていた作品の中で、特にインパクトが大きかったのは、
中国風の写生的絵画を描いて一世風靡した宋紫石を父に持つ宋紫山による 《鯉図》。
これまで数多くの鯉を描いた絵を観てきましたが、
こんなにも恐ろしい姿の鯉は、初めてお目にかかりました。
完全にメンチ切ってます。
何も悪いことをしていないのに、ついつい謝ってしまいそうになりました (←?)。
もし、殺人鯉が登場するB級パニックムービーがあったなら、
間違いなくコイツらが、平和な街に住む人々を襲うことでしょう。
いきなりシャワールームから飛び出してきたりして。
妄想すればするほど、怖かったです。
・・・・・あと、よく考えたら、この絵は花でも鳥でもなかったです。
花鳥画の展覧会にしれっと紛れ込んでいたことが何より怖いです。
怖かったといえば、柴田是真の 《猫鼠を覗う図》 も。
ネズミの背後に忍び寄る危機。
ザクロを食べている場合じゃないって!
「ネズミ~!うしろ、うしろ~!」 と思わず叫びたくなります。
このBGMを付けると、緊迫感が3割増しに。
それから、ポスターにも使われている狩野栄信 《花鳥図》 も印象深い一枚。
何と言っても印象的なのは、背景の色です。
群青色がビビッド。
センス溢れる一枚です。
でも、群青色の背景に植物の絵という組み合わせ、どこかで見たことがあるような・・・?
しばらく経って、その答えに思い至りました。
【駄菓子】【セイカ】120円ボンタンアメ14粒(10箱入)
「あっ、ボンタンアメだ!」
ちなみに、板橋区立美術館と言えば、
かつては江戸美術のキャプションがユルいことに定評がありましたが。
今回は全体的に真面目な感じでした。
ただ1点、諸葛監の 《白梅ニ鳥図》 に関しては・・・
あの人気芸人の口ぐせが取り入れられていました。
ついに千鳥が公立美術館デビュー。
なんかおめでたいです。
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