実は、シャガールは彫刻作品も作っていた?!
そんな驚くべき事実が明らかになる展覧会が、
現在、東京ステーションギャラリーで開催されています。
その名も、“シャガール 三次元の世界” 。
日本で初めて本格的にシャガールの彫刻作品を紹介する展覧会です。
シャガールの作った彫刻。
・・・・・まったく想像がつきません。
シャガールと言えば、“色彩の魔術師” 。
ということは、彫刻もやはりカラフルなのでしょうか?
なんてことを考えながら、会場へ。
すると、まず目に飛び込んできたのは、シャガールの代表作の一つ 《誕生日》 でした。
「あれっ、絵画も展示されてるんだ!」
で、その両サイドに目をやると、大理石の彫刻が展示されています。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。
なお、シャガールの作品は大人の事情により、ブログに掲載することができないため、『秘密のケンミンSHOW』 スタイルにしています。)
片方は、《誕生日》 をそっくりそのままレリーフにしたような作品。
片方は、キスする男女をモチーフにした彫刻作品です。
カラフルではなかったですが、パッと見た瞬間に、「あ、シャガールの作品だ!」 とわかります。
シャガールの個性は、彫刻作品でも色がなくても、十分に発揮されていました。
さてさて、ルノワールやピカソも彫刻作品を残しているので、
画家が彫刻を制作すること自体は、必ずしも珍しいことではないようですが。
ブロンズで制作する例がほとんどで、
シャガールのように大理石で彫刻を制作するのは、極めて珍しいケースとのこと。
しかも、シャガールが彫刻作品を制作し始めたのは、意外と遅咲きで63歳の頃。
粘土をこねるように作るブロンズの彫刻と違って、
大理石の彫刻は、単純に作るのが難しいですし、何より体力も要します。
なぜ、シャガールはあえて大理石を素材に選んだのか?
この明確な答えは、いまだ明らかになっていないそうです。
と、答えはどうあれ、シャガールの彫刻作品は、純粋に面白かったです。
画家シャガールが気まぐれに作った彫刻作品という感じではなく、
彫刻家シャガールが作った彫刻作品というような印象を受けました。
むしろ、なぜ今まで紹介されてこなかったのか謎。
新たなシャガールの魅力に気づかせてくれた展覧会でした。
また、下絵と併せて彫刻作品や陶芸作品が展示されていたり、
《誕生日》 のように密接に関連する絵画作品と併せて彫刻作品が展示されていたので、
シャガールの二次元の世界と三次元の世界を、
ふわふわと行った来たりできるのも面白かったです。
ちなみに、カミングアウトしますと、
展覧会を訪れるまで、シャガールの独特の浮遊感と、
東京ステーションギャラリーの重厚なレンガ壁がマッチするのか、やや不安だったのですが・・・
全くの杞憂でした。
絶妙にマッチング。
気になった方は、是非、会場に足をお運びくださいませ。
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シャガール 三次元の世界
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