現在、川崎市岡本太郎美術館で開催されているのは、
“岡本太郎とメディアアート 山口勝弘-受け継がれるもの” という展覧会です。
展覧会のチラシが、お世辞にも面白そうになかったので、
「行くのどうしようかなァ・・・」
と悩んでいたのですが、思い切って足を運んでみて大正解!
妖しげでカオスで、かつスタイリッシュな唯一無二の世界が味わえる展覧会でした。
アートとテクノロジーを融合させた 「メディアアート」 と岡本太郎。
あまり関係がないように思えますが。
日本におけるメディアアートの先駆者・山口勝弘さんに、
大きな影響を与えたのが、何を隠そう、岡本太郎なのだそうです。
初期の 「ヴィクトリーヌ」 シリーズの作品に、太郎作品をモチーフにしたものがありますし、
1990年代には、太郎さんの 《夜》 をオマージュした、
《黒い太陽―岡本太郎に捧ぐ―》 という作品も発表しています。
そんなメディアアートの先先駆者とでもいうべき、
岡本太郎の作品が常設されたいつもの展示室が、今回の展示会場。
現代のメディアアート界を担う10人のアーティストたちの作品と、
山口勝弘さんの作品が、太郎さんの作品とがコラボを果たしています。
例えば、東京駅の3Dプロジェクションマッピングにも関わった、
クリエイティブソリューションチームP.I.C.S. TECHは、太郎さんの 《樹人》 とコラボ。
《樹人》 を360度どこからでも楽しめる3Dプロジェクションマッピング作品に仕上げていました。
全く違和感なし。
元からこういう作品だったかと思うくらいに、しっくり来てました。
むしろ、《樹人》 は、3Dプロジェクションマッピングされるために、白い作品だったのかも。
そんな気すらしてきました。
360度どこからでも楽しめるといえば、原田大三郎さんによるVR映像作品も。
その名も、ズバリ 《TARO360°》。
ヘッドギアを装着すると、太郎さんが生み出したあの宇宙人が迫ってきます。
まぁまぁシュールで、まぁまぁ悪夢な体験。
ちなみに、イスは、太郎さんの 《手の椅子》。
シュールさに拍車をかけています。
今回特に一番印象に残ったのは、明和電機さんとのコラボ。
太郎さんのリアル人形が、明和電機の制服を着させられていました (笑)
あと、パチモク (ユビパッチンで木魚を鳴らす楽器) も装備。
手には、オタマトーン (音符の形をした電子楽器) も持たされています。
完全に明和電機の一員と化していました。
風格的には、明和電機の会長でしょうか。
ちなみに、現在、川崎市岡本太郎美術館は、
館内の一部を工事しているため、常設展は休室。
その代わり、館内の無料スペースで、太郎さんの彫刻や立体作品が展示されています。
密度、高すぎ!
こっちも、カオスでした。
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岡本太郎とメディアアート 山口勝弘-受け継がれるもの
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