~前回までのあらすじ~
二日間のタイムリミットの中、京都で国宝を50件ハンティングする!
そんな前代未聞のチャレンジに挑んだところ、
ハンティング出来たのは、49件・・・という、残念すぎる結果に泣いた国宝ハンター。
俗に言う 『キョウトの悲劇』 は、国宝ハンターを深い絶望の底へと突き落とした。
そして、その日を境に、国宝ハンターの行方は、誰も知らない・・・
京都から帰ってきて以来、目に見えて、国宝に対する興味が無くなってしまった僕。
これは、いわゆる 『国宝倦怠期』 というヤツですね (←?)
しかし、都内の美術展を、フツーに巡っていたら、
そんな僕とはお構いなしに、国宝が目に飛び込んでくるわけです。
まずは、根津美術館の “KORIN展 国宝「燕子花図」とメトロポリタン美術館所蔵「八橋図」” にて、
5000円札にも描かれている 《紙本金地著色燕子花図〈尾形光琳筆/六曲屏風〉》 (ジャンル:絵画) を。
そして、サントリー美術館の “毛利家の至宝 大名文化の精粋” では、
・《菊造腰刀〈刀身無銘伝当麻/〉》 (ジャンル:工芸品)
・《古今和歌集巻第八(高野切本)》 (ジャンル:書跡・典籍)
・《史記〈呂后本紀第九/〉》 (ジャンル:書跡・典籍)
・《紙本墨画淡彩四季山水図〈雪舟筆/〉》 (ジャンル:絵画)
と、一挙に4つの国宝をハンティング。
静嘉堂文庫美術館で前後期に渡って開催された “東洋絵画の精華” では、
・《倭漢朗詠抄巻下残巻(彩牋)》 (ジャンル:書跡・典籍)
・《絹本墨画淡彩風雨山水図〈伝馬遠筆/〉》 (ジャンル:絵画)
・《紙本墨画禅機図断簡〈因陀羅筆/(智常禅師図)〉》 (ジャンル:絵画)
・《趙子昂書〈与中峰明本尺贖/(六通)〉》 (ジャンル:書跡・典籍)
と、またまた一挙に4つの国宝をハンティング!
なんやかんやで、9つも国宝をハンティングしちゃっているじゃないか(ノ゚ο゚)ノ
その事実に、急にやる気が復活 (我ながら、単純!)
再スタートを切るべく、久しぶりに、
国宝ハンターの聖地・トーハクに行ってきました。
国宝室に展示されていたのは、 《法華経〈巻第六(色紙)/〉》 (ジャンル:書跡・典籍)
何ともカラフルな法華経でした。
しかも、よく見ると、ところどころに絵も描き込んであって。
学生時代に、こんな感じで、色ペンやイラストを使って、
カラフルなノートを作っているヤツがいたなぁ…ということを思い出しました。
どうでもいいですが (笑)
続いて、教科書でもお馴染みの 《絹本淡彩鷹見泉石像〈渡辺崋山筆/〉》 (ジャンル:絵画)
片岡鶴太郎にも、舛添要一にも、ヨネスケにも、似ているような気がします。
3人を足して、3で割ると、この顔になるのではなかろうか。
トーハクの漆工コーナーでは、 《舟橋蒔絵硯箱〈本阿弥光悦作/〉》 (ジャンル:工芸品) をハンティング。
この “こんもり” とした独特のフォルムには、
何だか、安心感のようなものを覚えてしまいます。
癒し系?
刀剣のコーナーでは、 《太刀〈銘吉房/〉》 (ジャンル:工芸品) を。
実は、第十九話でも、 《太刀〈銘吉房/〉》 と同じ名前で登録されている国宝をハンティングしていますが。
そちらとは違い、今回のは、
「岡田切」 という号が付いています。
何でも、小牧長久手の戦いの時に、
織田信雄がこの刀で、家臣の岡田助三郎重孝を斬ったからだそうな。
被害者をネーミングの由来にするだなんて。。。
その岡田さんは、血が、 “パァ!” となって、
“出たぁ!” とか言って、 “ン~ワァォ!” と驚いたのであろうか。
最後は、 “東京国立博物館140周年特集陳列 東洋の青磁” というミニ企画展の会場から。
《青磁下蕪花生》 (ジャンル:工芸品) です。
ぷっくらとした丸み。
そして、つやつやとした光沢。
まるで現代のモダンな加湿器のようです (←どういう例えだ?!)
上から見下ろすように見るアングルが一番美しく感じました。
というわけで、トーハクでは、計5件の国宝をゲット。
これで、トータル、14件。
2ヶ月にしては、なかなか順調なペースなのではないでしょうか。
停まっていたエンジンが、ようやくかかってきましたので、
これから夏にかけて、もっとバリバリ国宝をゲットしてみせます!
まずは、再び、あの場所へと向かわなくては!!
to be continued・・・
今現在の国宝ハンティング数 223/1084
国宝ハンターは、ランキングにも挑戦中
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第ニ十八話 国宝ハンター、浮上する!
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