現在、奈良県立美術館で開催されているのは、
“ニッポンの写実 そっくりの魔力” という展覧会。
髙島野十郎の 《百合とヴァイオリン》 や、
磯江毅の 《鰯》 といった本物そっくりな写実絵画の数々と、
安藤緑山の 《牙彫 竹の子、豌豆、独活》 や、
満田晴穂さんの 《自在深山鍬形(雄)》 など、
本物そっくりな彫刻や工芸品の数々を紹介する展覧会です。
出展作家のラインナップから、なんとなく予想していましたが。
先日、足利市美術館で開催されていた “リアル(写実)のゆくえ” に、
先日、三井記念美術館で開催されていた “驚異の超絶技巧!” をそっくり足したような展覧会でした。
ここ最近特に人気が高い 「写実絵画」 と 「超絶技巧」。
“だったら、その2つを掛け合わせたら、人気展覧会になること間違いなし!”
という魔力に、主催者さんは取りつかれてしまったのかもしれません。
二兎追うものはなんとやら・・・です。
可もなく不可もなく無難。
デジャヴ感が強い展覧会。
ちなみに、出展作品の4分の1ほどが、豊橋市美術博物館の所蔵作品でした。
豊橋市美術博物館コレクション展??
とりあえず、豊橋市美術博物館の所蔵品に、写実系が多いことだけはわかりました。
・・・と、展覧会全体的には、いま一つな感じでしたが。
もちろん作品一つ一つは見ごたえがありました。
その中でも特に今回印象的だったのは、三宅一樹さんという彫刻家の作品です。
こちらは、貝シリーズのうちの1点 《龍泉に降りし玉珧》。
質感と言い、フォルムといい、本物の玉珧 (タイラギ) そっくりなのですが。
実は、木彫。
そうわかった上で観ても、やはり木とは思えません。
むぅ。
圧倒的な存在感に、思わず貝のように押し黙ってしまいました。
しばらく観ていると、貝に空いた穴が、魚の形になっているのを発見。
遊び心もある作品でした。
本物そっくりの彫刻家といえば、
驚異的な一木造りで人気急上昇中の前原冬樹さんの作品も出展されていました。
その名も、《螺旋人間》。
信じられませんが、これも一木。
頭 (?) の針金が捻じれてるところとか、
胴体 (?) から伸びている腕 (?) とか。
何をどうやったら、この形が作れるのでしょう??
謎が謎を呼びます。
まさにスパイラル。
最後にご紹介したいのは、星野眞吾の作品です。
よくあるタイプの写実的な洋画かと思いきや、なんと日本画。
この 《露草》 以外にも、ドクダミを描いた 《卓上の一輪》 などリアルすぎる日本画が紹介されていました。
画像をご紹介できず恐縮ですが、特に心にこびりついて離れないのが、《夜の静物》 という一枚。
暗い背景に浮かび上がる木の机。
その上に、大量のタバコの吸殻が無造作に置かれています。
灰皿使えばいいのに。
ちなみに、星野眞吾は肺がんで亡くなったのだそうです。
あのタバコの量なら・・・。
暗示めいた作品でした。
1位を目指して、ランキングに挑戦中!(現在7位です)
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“ニッポンの写実 そっくりの魔力” という展覧会。
髙島野十郎の 《百合とヴァイオリン》 や、
磯江毅の 《鰯》 といった本物そっくりな写実絵画の数々と、
安藤緑山の 《牙彫 竹の子、豌豆、独活》 や、
満田晴穂さんの 《自在深山鍬形(雄)》 など、
本物そっくりな彫刻や工芸品の数々を紹介する展覧会です。
出展作家のラインナップから、なんとなく予想していましたが。
先日、足利市美術館で開催されていた “リアル(写実)のゆくえ” に、
先日、三井記念美術館で開催されていた “驚異の超絶技巧!” をそっくり足したような展覧会でした。
ここ最近特に人気が高い 「写実絵画」 と 「超絶技巧」。
“だったら、その2つを掛け合わせたら、人気展覧会になること間違いなし!”
という魔力に、主催者さんは取りつかれてしまったのかもしれません。
二兎追うものはなんとやら・・・です。
可もなく不可もなく無難。
デジャヴ感が強い展覧会。
ちなみに、出展作品の4分の1ほどが、豊橋市美術博物館の所蔵作品でした。
豊橋市美術博物館コレクション展??
とりあえず、豊橋市美術博物館の所蔵品に、写実系が多いことだけはわかりました。
・・・と、展覧会全体的には、いま一つな感じでしたが。
もちろん作品一つ一つは見ごたえがありました。
その中でも特に今回印象的だったのは、三宅一樹さんという彫刻家の作品です。
こちらは、貝シリーズのうちの1点 《龍泉に降りし玉珧》。
質感と言い、フォルムといい、本物の玉珧 (タイラギ) そっくりなのですが。
実は、木彫。
そうわかった上で観ても、やはり木とは思えません。
むぅ。
圧倒的な存在感に、思わず貝のように押し黙ってしまいました。
しばらく観ていると、貝に空いた穴が、魚の形になっているのを発見。
遊び心もある作品でした。
本物そっくりの彫刻家といえば、
驚異的な一木造りで人気急上昇中の前原冬樹さんの作品も出展されていました。
その名も、《螺旋人間》。
信じられませんが、これも一木。
頭 (?) の針金が捻じれてるところとか、
胴体 (?) から伸びている腕 (?) とか。
何をどうやったら、この形が作れるのでしょう??
謎が謎を呼びます。
まさにスパイラル。
最後にご紹介したいのは、星野眞吾の作品です。
よくあるタイプの写実的な洋画かと思いきや、なんと日本画。
この 《露草》 以外にも、ドクダミを描いた 《卓上の一輪》 などリアルすぎる日本画が紹介されていました。
画像をご紹介できず恐縮ですが、特に心にこびりついて離れないのが、《夜の静物》 という一枚。
暗い背景に浮かび上がる木の机。
その上に、大量のタバコの吸殻が無造作に置かれています。
灰皿使えばいいのに。
ちなみに、星野眞吾は肺がんで亡くなったのだそうです。
あのタバコの量なら・・・。
暗示めいた作品でした。
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