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Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
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日本の絵本100年の歩み

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現在、世界で最初の絵本美術館であるちひろ美術館・東京では、
100年におよぶ日本の絵本の歩みを辿る展覧会 “日本の絵本100年の歩み” が開催されています。

子供たちのための本が作られた最初期の絵本から、

岡本帰一
岡本帰一 サンリンシャ「コドモノクニ」 1926年2月号(東京社)より 1926年 ちひろ美術館蔵


誰もが一度は目にしたことがあろう超ベストセラーの絵本や、

瀬川康
瀬川康男 『いないいないばあ』(童心社)より 1967年 ちひろ美術館蔵


有名現代アーティストが手掛けた意外な絵本など、

大T家
大竹伸朗 『ジャリおじさん』(福音館書店)より 1993年 作家蔵


絵本史 (?) に残る名作たちの原画や資料が続々と登場!
絵本好きならずとも自然とワクワクする、子ども時代を思い出してしまう。
誰しもがピュアな気持ちになれること請け合いの展覧会です。
星星
心の大掃除をしたい方にピッタリの展覧会と言えましょう (笑)


個人的に、もっとも心の琴線に触れたのは、
小学校1年生の時の国語の教科書に載っていたおじさんのかさ (講談社の創作絵本)/講談社



「あぁ、こんな話だったなァ」 と、懐かしさで胸がいっぱいになりました。
ただ、改めて冷静に考えると、
偏屈なオッサンが主役の話なんて、小1にはまだ早かったかもなァという疑念も湧きました (笑)


それと、もう一つ懐かしかったのが、
日本の全子どもにトラウマを植え付けた (?) ねないこだれだ (いやだいやだの絵本)/福音館書店



ちょうど今年、ネット上で大喜利的に盛り上がっていましたっけ。
(参考記事→絵本『ねないこだれだ』のパロディが面白すぎて困る件ww
それだけに、原画が観られて、タイムリーでした。
子どものときは、なんか怖かった印象があったのですが、今観ると、全然怖くないですね。
むしろ、可愛いくらいです。
ねれなかったこだれだ (←自問自答)。


ちなみに、今回の展覧会を通じて出会った絵本の中で、
一番印象に残っているのは、『もこ もこもこ』 です。

元永定正
元永定正 『もこ もこもこ』(文研出版)より 1977年 モトナガ資料研究室蔵


具体美術協会を代表する画家・元永定正と、
詩人の谷川俊太郎さんとの異色のタッグによるシュールな絵本。
普通に読んだだけでは、どこがオモシロいのか、よくわからないのですが。
何か惹き込まれる。何かもう一度読みたくなる。何か声に出したくなる。
何かオモシロい絵本でした。

そして、もう一冊は、『きかんしゃやえもん』。
11_岡部冬彦きかんしゃやえもん
岡部冬彦 『きかんしゃやえもん』(岩波書店)より 1959年 ちひろ美術館蔵


僕は、『きかんしゃトーマス』 で育ちましたし、
甥っ子は、『チャギントン』 で育っていましたし。
顔を持つ汽車のキャラクターは、海外の専売特許とばかり。
日本にも、顔を持つ汽車がいたのですね。
勉強になりました。

ということで、帰宅後、『きかんしゃやえもん』 について調べてみることに。
どうやら2009年に 『とびだす!3D東映アニメまつり』 の1作として3DCGアニメ化されていたようです↓
CG東映 アニメまつり きかんしゃやえもん デジモンアドベンチャー デジモンセイバーズ ゲゲゲ.../作者不明



・・・・・誰だよw

原型を留めていないにもほどがあります。


┃会期:2017年11月8日(水)~2018年1月31日(水)
 ┃会場:ちひろ美術館・東京
 ┃
https://chihiro.jp/tokyo/exhibitions/065684/

~読者の皆様へのプレゼント~
こちらの “日本の絵本100年の歩み” のペアチケットを、5組10名様にプレゼントいたします。
住所・氏名・電話番号を添えて、以下のメールフォームより応募くださいませ。

https://ws.formzu.net/fgen/S98375463/
(〆切は、1月10日。当選は発送をもって代えさせていただきます)




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